かっこのデータサイエンス事業部でインターンシップに参加していた慶應義塾大学環境情報学部4学年の岸下雄稀です。
大学では、統計、プログラミング、経営、交渉等、幅広く学んでいます。
趣味はテキサスホールデムポーカーで、大学を半年間休学してフィリピンで3か月程ポーカーで稼ぎながら生活をしていたくらいには熱中しています。
僕は今年(2024年)の4月から10月までの約半年間、かっこの長期インターン生として働いていました。
のちほど話しますが、僕はネガティブな理由でかっこのインターンを卒業することにしました。
他の「インターン体験記」の話と比べると華々しい話ではないかもしれませんが、僕なりのリアルを皆さんにお届けできればと思っています。
目次
「かっこ」でインターンを始めた理由は2つ
「かっこ」でインターンを始めた理由は2つありました。
- データサイエンティスト職に魅力を感じていた
- 未経験でも挑戦できる長期インターンシップだった
データサイエンティスト職に魅力を感じていた
1つ目は、データサイエンティスト職に魅力を感じていたからです。ビジネスの課題をデータを使って確からしく解決するという仕事内容に強く惹かれていました。
また、数学が好きで得意ということもあって、僕はデータサイエンティスト職に向いているのではないかと感じていました。
さらに、大量のデータを獲得し利活用することが、ビジネスの常識となりつつある社会になってきていると感じていたので、将来性も感じていました。
未経験でも挑戦できる長期インターンシップだった
2つ目は、未経験でも挑戦できる長期インターンシップが調べた限りだと「かっこ」だけだったからです。
他のデータサイエンティスト職の長期インターンシップでは、実務経験者か大学の研究で豊富な実践経験がある人しか募集していませんでした。
「かっこ」の長期インターンシップは未経験でも挑戦できる一方、1か月にわたる大きな課題を突破する必要がありますが、僕は実務経験がなく、データサイエンスに関する知識も不足していたので勉強する良い機会だと感じていました。
「かっこ」での長期インターンシップの挑戦
「かっこ」の長期インターンシップに参加するためには、まずは1か月にわたる試用期間課題に合格する必要があります。
試用期間課題を突破し、はれて長期インターン生になってからは、僕は2つのプロジェクトに配属されました。
それでは試用期間の課題での経験から順を追って話していきます。
試用期間課題に合格する必要がある
「かっこ」の長期インターンシップに合格するためには、まずは1か月にわたる試用期間課題を突破する必要があります。
試用期間課題は、世の中の誰かにとって嬉しいテーマでデータ分析をして、分析結果をプレゼンするという課題でした。
僕は「価値が毀損されにくいブランド物腕時計の条件」というテーマで、中古腕時計の販売価格とメーカー希望小売価格のデータを収集して、価値が毀損されにくいブランド物腕時計の条件を特定しました。正直、試用期間の課題に挑戦するだけでもすごく価値があると思います。
試用期間課題に受かるためには
分析テーマを決めて、Pythonでweb上のデータを収集・Excelでデータを整形・データを分析し、発表資料にまとめて実際に発表する。
データ分析の一連の流れを自分主導で経験することができます。
また、試用期間課題中は、社員からプロのフィードバックを得ることができ、かなり多くの学びがありました。
さらにこの課題が終わった後にはSQLの課題もあります。SQLの問題を100問解き切る課題です。
これらの課題を突破すると、晴れて長期インターンシップ生になれます。
長期インターンシップ生になるころには、データ分析の一連の流れを覚えることができ、PythonとSQLがある程度書けるようになっています。
かっこのオウンドメディアのためのツール開発プロジェクトに参加
長期インターンシップ生になり、かっこの「フセラボ」というオウンドメディアのためのツール開発プロジェクトに参加しました。
インターネットで記事を検索して見たことがある人はピンとくると思いますが、「○○に困っている人はこちらの記事を読んでみてください」のように他の記事に誘導されることがよくあると思います。
ここで誘導されている記事が導線先の記事です。
特定の記事に対して、掲載した方がいい導線先の記事候補を出力するツールを開発していました。社員さん二人と僕とでのプロジェクトでした。どういう風にデータを分析して、どのような形でアウトプットを出すかは決まっていなかったので、そこからミーティングで話し合いながら開発を進めていました。実際のデータ分析業務をどうやって進めるのかを体感できたのは非常に貴重な経験でした。
また、初めて担当するプロジェクトにしては、かなりデータサイエンティストっぽい業務だなと感じていました。
業務へのギャップ
そこで、初めて大学では向き合うことのない大量のコードと向き合うことになります。
どういう風なコードを書くかを考えて、コードを書いて、上手くいかなかったらその理由を考えて、修正するということを繰り返していました。
コーディングに時間がかかり過ぎてしまうこともあって、社員さんに迷惑をかけてしまうこともありました。
少し自分には向いていないかもしれないと思いつつも、まだ初めてで慣れていないだけかもしれないと思いながら業務を進めていました。
正直業務にのめり込めていない時もありました。
「O-PLUX」の分析プロジェクトに参加
次に、「O-PLUX」という自社サービスに関連するデータ分析のプロジェクトに配属されました。
僕は主にSQLでのデータ整形業務を担当していました。SQLで大量の生のデータを扱うことは大学では中々できないので、すごく貴重な経験だったと感じています。
特にSQLのデータ整形では、狙った通りのデータがしっかり取れているかを確認するためのコードも書きます。
厳密に業務を進める意識が求められ、これも実務ならではの経験だと感じていました。
しかし、ここでもやはり大量なコードと向き合うことになります。
ここで大量のコードと何度も向き合う中で、コーディングが自分には向いていないかもしれないという疑惑が確信に繋がっていきました。
卒業へ
このような、学びのある本格的なプロジェクトを経験できた僕ですが、最終的には「かっこ」を卒業することにしました。
理由としては、業務を通して僕はコーディングが向いていないと気付いたからです。
部長面談の際に、部長の成田さんに相談した際には、僕の意向を尊重してくれたのを覚えています。それどころか「若い時の時間は貴重だから自分が向いていると思うことに是非時間を使って欲しい」と背中を押してくれました。
僕は数学が好きで得意だったということもあって長期インターンシップを始める当初はデータサイエンティスト職が向いていると感じていました。
でも実際にやってみると、データサイエンティスト職は大量のコードに長時間向き合うことが必要不可欠で、それがあまり自分には向いていないと気づきました。
これは長期インターンシップに実際に挑戦してみないと気付けなかったことだと思っています。
一見するとネガティブな理由でインターンを卒業するように見えるかもしれませんが、僕にとっては自分に向いていないことを1つ知ることができたという意味で、とても前向きに捉えています。
また、それだけでなく、「かっこ」での業務を通して、PyhtonやSQL、さらにビジネスを進める上で必要不可欠な明瞭なコミュニケーションの取り方に関しても学ぶことができました。
かっこで学んだことを生かして今後の新たな挑戦につなげていければと思っています。