かっこのデータサイエンス事業部でインターンシップに参加している早稲田大学基幹理工学部数学応用数理専攻4年の野村莉佳子です。
2021年5月に入社し、留学のため2022年3月にかっこのインターンを卒業します。
今でこそ開発案件でプロジェクトの全体設計から実装、コードレビューまでほとんど全ての工程を任せてもらえるようになりましたが、かっこでインターンを始める前の自分は、例に漏れずPython未経験で、大学のC言語の授業で地獄を味わったおかげで(自力で実装が思いつくまで帰れない授業でした)、プログラミングに対して苦手意識がありました。
そんな私が、今年の夏から本格的にデータ解析を学ぶため渡米し、必修科目の半分以上がプログラミングの世界に進もうとしています。
では、どのようにしてかっこでの経験が私のプログラミングアレルギーを克服させ、米国留学に導いたのでしょうか。
インターンを始める前の自分
私は大学で数学を専攻しており、就活ではデータサイエンティストやアクチュアリー(保険数理士)等のポジションを目指すのだろう、と漠然と考えていました。
というのも、得意で好きな数学を活かせる仕事に付きたいとは考えていたものの、実際に働いたこともなければイメージも湧かなかったので、とりあえず最近よく聞く「データサイエンティスト」を目指しておけば潰しが効くかな、というのが正直なところでした。
そしてデータサイエンティストになるにはPythonでのデータ処理スキルが必須なようだったので、実務で技術を学べるかっこのインターンに応募しました。
インターンを通して
無事試用期間をクリアすると、いよいよ実際のプロジェクトに割り振られるのですが、数学科の私はてっきり統計知識を求められるデータ分析系のプロジェクトにアサインされるものと思っていました。
ですが、実際にアサインされた先は開発案件、いきなりがっつりコードを書く仕事が渡され、しかも唯一の先輩インターンは一ヶ月後に卒業というタイミングでした。
そこからの一年は表題通り、ただ必死に食らいつく毎日でした。
わからない単語を検索してもヒットした解説サイトに出てくる単語がわからない、今までの開発記録を辿ってもエンジニアの共通認識が備わっていないためニュアンスが理解できない、やっと実装が終わったシステムのテスト環境の構築ができない等、課題は山積していました。
ですが、どんなに忙しくても必ず質問に答えてくれる上司と、同年代とは思えない優秀なインターン生に囲まれ、なんとか一つずつできることを増やし、プロジェクトの一員として自力で仕事を前に進められるようになりました。
そして、最初のプロジェクトが終わる頃には、プログラミングへの苦手意識など吹き飛んでいました。
今となっては嬉々としてプログラミング業務に取り組み、趣味でニューラルネットワークの勉強をし自宅PCに構築する程になりました。
かっこで成長するために意識したこと
私は開発プロジェクトに従事する全てのメンバーの中で、技術も経験も圧倒的に不足していました。そのため、仕事中に自らの能力の低さに辟易する場面も多くありました。
そんな中で一つ、インターン期間を通して徹底していたことがあります。
それは、調べてわからないことはすぐに聞き、上司の説明を自分で再現できるレベルまで理解度をもっていくことです。
最速で使える人材になるために必死だった自分にとって唯一出来ることと言えば、現時点で理解できていない範囲を明確に示し、受けた説明を出来る限り100%に近いレベルで理解することでした。そのため、誰かに質問する前に参照できる資料・サイトは必ず一読し、自分なりの仮説を立てるよう徹底しました。
また、自分の理解度を測る基準として「受けた説明を同じ粒度で再現できるか」を意識していました。
自分にとってのかっこでのインターン
インターンを通して、自分のウィークポイントだったプログラミングがいつの間にか強みに変わり、ただ漠然と思い描いていた自分のキャリアに1つの指針を持つことができました。
データサイエンティストを志して入社した私ですが、かっこでの業務を通して自分の得意分野や好きな業務を見つめなおすことが出来ました。
そして現在では、より理論構築にフォーカスした金融系データアナリストのポジションを目標に、日本よりも技術が発展している米国で、数学を用いた時系列データの解析を究めようと考えています。
かっこのインターンは、コーディング力等のハードスキルにとどまらず、将来どんなキャリアを積み、何を目指していきたいかを真剣に考えるきっかけを与えてくれました。
この先、かっこで出会った方々とデータサイエンスのフィールドでもう一度お会いできるよう、一歩一歩夢に向かって進んでいければと思います。
かっこ株式会社の皆様、本当にありがとうございました。