かっこのデータサイエンス事業部でインターンシップに参加している東京工業大学 情報理工学院 数理・計算科学系 修士2年の山口翔太です。
私は現在大学院で推薦システムの研究をしており、来年の春にIT企業にデータサイエンス職として就職予定です。かっこのインターンには修士1年の6月に応募したので、ちょうど1年間お世話になっています。
もともとは就職活動でアピールできるような実務経験を積みたいという動機で応募したので、今回はその点についてメインにお話ししたいと思います。
夏季インターン全落ち時代
冒頭でもお話しした通り、私がかっこのインターンに応募したのは修士1年の6月であり、この時期は就職を考えている修士1年生が夏季インターンの申し込みに全力を注ぐ時期です。私も他の学生と同様に、希望のインターン先10社程にエントリーシートを用意していたのですが、「あれ、技術に関するエピソード薄いぞ…」という不安が頭をよぎっていました。でも「東工大、情報系」というステータスでなんとかなるでしょ、という楽観的な思考で技術系のエピソードについては大学での課題などを持ち出してお茶を濁していました。しかし、ふたを開けてみれば1社を除き全て書類落ち、残った1社もコーディングテストで落ちるという悲惨な結果に終わりました。大学で授業、研究をそこそこ頑張った程度では技術者として働く為のアピールにはならないことを痛感しました。
かっこでのインターン 経験で身についた「正しさを追及する姿勢」
夏季インターンでは痛い目を見ましたが、かっこでは無事試用課題を突破し正式にインターン生として採用して頂くことができました。試用期間中にはコーディングの基礎からSQL, Gitなど、エンジニアとして働くための土台を作っていけるため、実務未経験だった自分にとっては非常にありがたい環境でした。正式採用後の実務でも学べることは多いのですが、その中でも特に心に残っているものは「正しさを追及する姿勢」です。間違ったコードやデータをもとに進めた議論では間違った結論を導いてしまう、というのは一見当たり前の事のように思えますが、実務ではその徹底ぶりに驚かされます。「書いたコードの正しさを証明して」という指示をいただいたときには、レコード数のチェックからカラムの値まで、毎回思いつく限りの検証を通して完璧だと思う状態で社員さんにお見せしています。しかし、「想定外の入力はないか?」、「欠損値に対する処理はどうなっている?」などのレビューでことごとくボロが出てきてしまいます。悔しい思いをすることもありますが、その度に出来なかったことを自分用のドキュメントにまとめることで、正しさを検証する姿勢やテクニックを向上させることにつなげています。
1年間勤める過程で少しずつエンジニアとして働くノウハウがわかってきましたが、「正しさを追及するデータサイエンティスト」を目指してこれからも精進していこうと思っています。
就活の本選考では…
かっこでのインターン歴が半年を迎えたころ、本選考が始まっている企業が2社あったのでエントリーシートを提出してみたところ、2/2で書類が通過しました。たった半年のインターンでこうも結果が変わるものかと驚きましたが、かっこでの経験が自分を技術者としてのスタートラインに立たせてくれたおかげだと実感しました。
この記事を読んでいる方の中にも、「就職活動でアピールできる実務経験を積みたいけれど未経験だからこわいな…」と思っている方がいるかもしれません。かっこのインターンはそういった方にぴったりの環境だと思うので、ぜひ応募してみてください!