自己紹介
かっこのデータサイエンス事業部でインターンシップに参加している東京都市大学大学院総合理工学研究科情報専攻2学年の佐藤太一です。
私は2019年6月に入社し、2021年6月をもって退社します。かっこでインターンを始める前の自分はというと、プログラミングは大の苦手で大学のプログラミングの試験は過去問を丸暗記して挑み、ギリギリ単位を取得できるようなレベル感でした。
試用期間・トレーニング期間を終えて、正式に採用され、はじめて参加した開発案件ではまず、関数レベルでの実装を任せられました。かなり苦労して数日間かけてようやく完成まであと少しとなったところで、週に1~2日しか来ないベテランインターン生に1日でコードを完璧に書き換えられてしまい悔しい思いをしたことを今でも覚えています。
そんな私でしたが、現在ではプロジェクトのリーダーのような立場を任され、プログラム全体の設計から、実装の割り振り、実装、コードレビューまで担当することもあります。
なぜインターンを始めたのか
学部3年生の秋ごろ、私はデータサイエンティストと呼ばれる職業に憧れ、大学院進学を決心しました。しかし大学院に進学しても1年しない間に就職活動は始まってしまいます。進学を決めたものの、データサイエンスの知識や、プログラミングスキルをほとんど持っておらず、このまま修士進学しそのまま就職活動をしてもなりたいものになれないと思い、一度学業から離れて集中して知識・スキルを身につけるために進学と同時に1年間休学することを決めました。
卒業研究を終えて休学生活が始まり、まずはWebサービスを活用しながらPythonプログラミングの勉強に取り組んでいました。4月の中旬に差し掛かった頃から、今のやり方でこのまま1年間続けていけるのか、やっていることが正しいのか、無駄な1年間を過ごしてしまうのではないかと不安を感じるようになりました。
休学期間満了時に、休学して良かったと思えるような1年間にするために、実務に触れながら効率よく実務レベルのスキルを身につけたいと考え見つけたのが未経験からでも募集をしていたかっこ株式会社のインターンシップです。
身についた「構造化」という考え方
1番はやはり「プログラミングスキル」だと思いますが、もっと言うと「構造化」のスキル・考え方が身についたと思います。
通常、プロジェクトはある目的を達成するための手段として、抽象度の高い課題として与えられます。当然このままの状態ではプログラムを書くことはできません。この抽象的な課題を細分化して、具体的な問題の組み合わせに変換する必要があります。これはプロジェクト単位でも関数単位での実装でも同じことが言えると思います。細かい具体的な問題の組み合わせに変換することができれば、あとはその1つ1つをコードに落とし込むだけです。ここまで出来ていれば、その実装方法がわからなくても容易にGoogle検索などで、方法を調べることができると思います。
成長するために大切な「意思と意図」
かっこでは、言われたことをやるだけではなく、自分の考えを反映させることのできるインターン生とは思えないほどの裁量を持って働ける環境があります。つまり成長できる環境自体は用意されています。成長できる環境はありますが、受け身なだけの姿勢では当然成長することはできません。そんな環境の中で私が感じた、成長するために大切な姿勢や振る舞い方についてお話ししていこうと思います。
「意思と意図を持って業務に取り組む」こと、これが成長するうえで欠かせないことであると私は考えています。「なぜそのような設計にしようと思ったのか」、「なぜそのような実装をしようと思ったのか」、また他の人が書いたコードを読むときも「なぜこのような実装になっているのか」というようなことを考えることが大切です。調べたことや、類似している過去のプロジェクトをそのままコピペするだけでは成長はありません。
社員の方に「どうしてこういう実装・設計をしたのか」と、聞かれたときに自分に「どのような意図があってそのようにしたのか」を適切に説明できる必要があります。それが問題なければその方針がそのまま採用されることもあります。問題があれば、「それにはこういう想定が足りていない」と指摘をもらうことができ、自分に足りていない視点を見直すことができます。社員の方の視座の高さには毎回驚かされます。ここで自分の意図を持たずに設計・実装をしてしまっていると議論をすることができず、成長の機会もありません。
意思と意図を持ち、なぜその意思決定をするのかを考えながら取り組むことが大切です。
私にとってのかっこのインターンシップ
私は2年間続けてきたかっこでのインターンシップを6月をもって退社します。かっこでは私は開発系のプロジェクトとデータ分析系のプロジェクトを半々くらいで担当していました。データサイエンティストを志してインターンシップをはじめた私ですが、開発系のプロジェクトを担当しているうちに、開発にどっぷりハマってしまい、来春から開発系のエンジニアとして就職します。
私にとって、かっこのインターンシップを始めたことは大袈裟でなく、人生の分岐点であったと思います。プログラミングの試験の過去問を必死に丸暗記していたころの自分であれば絶対に選ばない道に進もうとしています。苦手だったプログラミングも今では趣味としとして楽しむようになりました。やりたいこと・好きなことを見つけさせてくれたかっこ株式会社には感謝しています。
お話ししてきた通り、かっこ株式会社ではデータサイエンス系の業務だけではなく、開発系の業務にも携わることができます。プログラミングスキルはデータサイエンティストを目指す上でも必須のスキルです。プログラミングスキルを身につけたいと思った方は是非、かっこのインターンシップに応募してみてください。