「MBTI診断ってなに?」
「最近見かけるアルファベット4文字の意味は?」
と、気になりますよね。
MBTI診断は、個人が持つ特性を16のタイプに分類する性格診断テストです。
MBTI診断を受けることによって、自分の思考パターンや得意なコミュニケーション方法を知るきっかけとなり、自己理解を深める手助けをしてくれます。
この記事では更に詳しく、
- MBTI診断が流行ったきっかけ
- MBTI診断と16Personalitiesの違い
- 診断時に気をつけたいこと
についてお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてください!
目次
MBTI診断とは
MBTI診断とは、興味の方向性や他人への接し方に関する質問に答え、16タイプの性格に分類する診断テストのことです。
キャサリン・クック・ブリッグスとイザベル・ブリッグス・マイヤーズ親子によって開発されたので、マイヤーズ=ブリックス・タイプ診断(Myers Briggs Type Indicator)と呼ばれています。
母親のキャサリン・クック・ブリッグス(1875年 – 1968年)と、娘のイザベル・ブリッグス・マイヤーズ(1897年 – 1980年)は、共にアメリカ人の作家です。
MBTI診断では、自分の考え方の癖や得意なコミュニケーション方法の特徴を知ることができるので、人間関係の改善にも繋がります。
自分の性格の強み・弱みがわかる
例えば、日本人の中で最も多いとされる仲介者(INFP)に
- 長所:思いやりがある
- 短所:孤立しやすい
といった特徴があるように、各性格タイプの行動パターンや思考パターンを詳しく知ることが可能です。
MBTI診断で自覚していなかった強みや弱みを知ることで、今後はその強みを積極的に活かしたり、弱みを克服するための行動に出るきっかけとなります。
このように、自分が成長できる環境や安心して生活できる環境を見つける判断材料としてもMBTI診断は役立ちます。
MBTI診断が人気な理由
MBTI診断自体は1960年代に発表されたものですが、SNSの総フォロワー数1億人超えの「BTS」を始めとするK-POPアイドルが自分達の診断結果を動画にアップした2021年頃から韓国で一気に広がり、やがて日本でも流行るようになりました。
「SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2022」の体験部門で2位を受賞して以来、今なお若者の間でも人気を誇っています。
また、診断した人の大半が「当たっている!」と感じる説得力の高さもMBTI診断が人気な理由の1つです。
※引用:PR TIMES
アルファベット4つのそれぞれの意味
MBTIの診断結果は、以下の4つのカテゴリーからそれぞれ1つずつアルファベットの頭文字を組み合わせた4文字で表現されます。
- 「外向型(E)と内向型(I)」
- 「感覚型(S)と直観型(N)」
- 「思考型(T)と感情型(F)」
- 「判断型(J)と知覚型(P)」
「INFP」や「ENFJ」などのアルファベットをSNSで見かけて「どういう意味だろう?」と疑問に思ったことがあるかもしれません。
ここでは各カテゴリごとに詳しく説明していきます。
外向型(E)と内向型(I)
エネルギーや興味関心がどこに向いているかを示します。
「外向型(E:Extraversion)」は社交的で、他人とコミュニケーションをとってエネルギーを得ます。周りの人や外部環境との関わりを重視します。
「内向型(I:Introversion)」はあまり前に出たりせず、単独行動や1人で深く考えることでエネルギーを得ます。個人的な価値観を大切にしています。
感覚型(S)と直観型(N)
物事をどのように受け止め、何を基準に理解するかを示すカテゴリーです。
「感覚型(S:Sensing)」は現実を重視するタイプで、具体的な事実やデータに基づいて理解します。冷静に物事を捉えるのが得意です。
「直観型(N:Intuition)」は直観と未来の可能性を信じる理想主義で、目に見えない要素や新たなアイディアに関心を持つタイプです。
思考型(T)と感情型(F)
判断に迫られた時に、何を優先して意思決定をするかを示すカテゴリーです。
「思考型(T:Thinking)」は論理的な思考を優先して、事実や原則に基づいて客観的に判断する傾向があります。
「感情型(F:Feeling )」は感情や人間関係を重視し、他人の気持ちや関係性の調和を大切にする傾向があります。
判断型(J)と知覚型(P)
外部(他人)との理想の関わり方を示すカテゴリーです。
「判断型(J:Judging)」は計画的に物事を進めることを好み、ルールや期限を大切にして効率的にゴールに向かいたいタイプです。
「知覚型(P:Perceiving)」は柔軟性と適応力に優れ、臨機応変に対応することが得意です。規則に縛られず、自由に進めることを好みます。
MBTI診断と16Personalitiesの違い
現在【MBTI診断】と検索して上位に出てくる診断サイトはMBTIと同じくアルファベット4つで結果を出しますが、「16Personalities」という別の性格診断テストなので注意してください。
※引用:一般社団法人 日本MBTI協会
MBTIと16Personalitiesは、質問内容や結果算出方法が異なる一方で4文字のアルファベット表記や16のタイプに分ける診断結果は同じなので混同されがちですが、具体的には以下のような違いがあります。
【MBTIの特徴】
- 商標管理されている
- ユング理論をベースにして、長年研究されている
- 研修を受けた専門家との対話で診断する
- 基本的には有料
【16Personalitiesの特徴】
- 公式認定制度や学術的裏付けはされていない
- 独自の「NERIS Type Explorer」という考え方をベースにしている
- 1人で気軽に診断できる
- 基本的には無料
どちらが偽物ということではなく、MBTIと16Personalitiesは別物だと認識して、自分に合った方法の診断を受けるといいでしょう。
一般社団法人日本MBTI協会公認の有料のMBTI公開体験セッションなら、自宅にいながらオンラインでMBTI診断を受けることができます。
公式のMBTI診断ほど精度は高くないですが、無料で気軽に診断ができるサイトがインターネット上に多く存在しているので、そちらを試してみるのもいいでしょう。
新しい自分が見つかる16タイプの性格の特徴
日本のSNSで流行っているMBTIはほとんどの場合16Personalitiesの診断結果を指していることが多いので、16Personalities上での全16タイプの特徴を解説していきます。
分析家タイプ(NT型)
「INTJ(建築家)」「INTP(論理学者)」「ENTJ(指揮官)」「ENTP(討論者)」の4タイプに分けられます。
このタイプは、理論的に物事を考える特徴があります。
分析家タイプ(NT型)の芸能人
【INTJ(建築家)】
【INTP(論理学者)】
【ENTJ(指揮官)】
【ENTP(討論者)】
外交官タイプ(NF型)
「INFJ(提唱者)」「INFP(仲介者)」「ENFJ(主人公)」「ENFP(運動家)」の4タイプに分けられます。
このタイプは、人間関係や感情を重視する特徴があります。
外交官タイプ(NF型)の芸能人
【INFJ(提唱者)】
【INFP(仲介者)】
【ENFJ(主人公)】
【ENFP(運動家)】
番人タイプ(SJ型)
「ISTJ(管理者)」「ISFJ(擁護者)」「ESTJ(幹部)」「ESFJ(領事)」の4タイプに分けられます。
このタイプは、既にあるルールを重視し、安定を求める特徴があります。
番人タイプ(SJ型)の芸能人
【ISTJ(管理者)】
【ISFJ(擁護者)】
【ESTJ(幹部)】
【ESFJ(領事)】
探検家タイプ(SP型)
「ISTP(巨匠)」「ISFP(冒険家)」「ESTP(起業家)」「ESFP(エンターテイナー)」の4タイプに分けられます。
このタイプは、自分の直感や感覚を信じて行動に出る特徴があります。
探検家タイプ(SP型)の芸能人
【ISTP(巨匠)】
【ISFP(冒険家)】
【ESTP(起業家)】
【ESFP(エンターテイナー)】
MBTI診断は自己アピールに使える
MBTI診断の結果を基に自己分析や自己認識を深めることで、長所や短所を客観的に他人に伝えられるようになります。
アルファベット4文字で手軽に自分の特徴を表現できるので、最近ではSNSに診断結果を載せる人も多くいます。
MBTIが広く認識されるようになり、他人の性格の特徴や考え方の傾向も簡単にわかるようになりました。
就活で役立つMBTI診断
就活には自己分析が必要不可欠なので、その補助としてMBTI診断を使って自分の適性を調べる学生も多いです。
エン・ジャパンは、就活生向けにMBTIを使ったグループディスカッションを行う1dayインターンを開催したこともありました。
性格を16タイプで診断できるMBTI。このイベントはMBTIを使ったワークやグループディスカッションを通して、「会社選びの軸として何を大事にすべきか?」「内定獲得に向けて、今何をすべきか?」を考える、新感覚の1dayインターンシップです。
※引用:エンカレッジ
また、就活生へのアピールとして、在籍する社員のMBTIタイプを公表する企業も出てきました。
全社員のタイプを診断し、結果を公表しているベンチャー企業も複数見つけることができます。MBTIブームに乗って若い層に会社をアピ―ルしつつ、社員のタイプ分布を見せることで社風も伝えることができる、という意図が見えてきます。
※引用:Re就活キャンパス
MBTI診断で仕事上のコミュニケーションが円滑になる
16タイプそれぞれの特徴を知ることで他者理解が進むと対人関係の改善にも役立つので、相手の個性に合わせた役割分担やチーム編成が可能になります。
一緒に働くメンバーのMBTIを参考にして相手が活躍できる業務や環境を割り振ったり、やる気を引き出す助言をすることで、チーム全体がスムーズに動けるようになるでしょう。
MBTIをきっかけに職場で打ち解け、みんなと楽しめる話題を探している人は『多くの人と会話をするきっかけとなる最適な映画をデータサイエンスで選んでみた』の記事もご参照ください。
MBTI診断の3つの注意点
自己理解や他人とのコミュニケーションに役立つMBTIですが、気をつけたいこともあります。
- 診断結果に勝ち負けはない
- 診断結果が毎回同じとは限らない
- あくまでも参考程度にする
以下で解説する点に注意して、賢くMBTI診断を活用しましょう。
診断結果に勝ち負けはない
MBTIで検索すると「一番やばいMBTIタイプは?」や「MBTI 勝ち組」といったサジェストが出ますが、やばいタイプも勝ち組も存在しません。
それぞれの個性や活躍できるシチュエーションはタイプによって異なりますが、順位付けはされていません。
誰にでも長所と短所の両方が備わっているのが当たり前なので、上記のようにむやみに劣等感を煽るサイトは真に受けないでください。
診断結果が毎回同じとは限らない
まず前提として公式のMBTI診断の結果はほぼ変わりませんが、無料サイトや16Personalitiesで診断した場合は状況や環境によって結果が変わる可能性があります。
診断した時の感情やストレスなどによって変わることもあれば、診断サイト自体が不完全で正確な結果が出ないこともあります。
深刻に受け取る必要はなく、「前回はENTPで今回はESTPだから、私はどっちにも当てはまるんだな」程度の気持ちで診断を楽しんでください。
あくまでも参考程度にする
MBTI診断だけで回答者の性格や特性のすべてを分析するのは不可能です。
「私はこの性格タイプだから、こうしなければいけないんだ」と結果に振り回されてはいけません。
診断結果だけに頼ったりこだわったりせず、あくまで判断材料の1つとして活用するといいでしょう。
まとめ
今回は、MBTIと16Personalitiesの具体的な違いと、診断結果の活用方法などを解説しました。
MBTI診断は16タイプの性格に分類する診断テストで、自覚していなかった自分の強みや弱みを知るきっかけになります。
自己アピールに使いやすく、若者を中心に人気のあるMBTIですが、診断の際は以下の3点に注意してください。
- 診断結果に勝ち負けはない
- 診断結果が毎回同じとは限らない
- あくまでも参考程度にする
MBTI診断や16Personalitiesで自己理解を深め、より自分らしく生きるためのヒントを得ましょう。
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