「プログラミング言語ってたくさんの種類があるみたいだけど、全部でどれくらいあるんだろう?」
「自分に合ったプログラミング言語ってどれだろう?」
と疑問に思ったことはありませんか。
プログラミング言語とは、人間がコンピュータを指示を与える時に使う言葉のことです。
プログラミング言語を使ってプログラムコードを書くことで、PCソフトやスマホアプリの開発、ロボットを動かす等、コンピュータの制御ができるようになります。
この記事ではプログラミング言語が全部で何種類あるかだけでなく、
- 人気のプログラミング言語とその特徴
- 自分に合ったプログラミング言語の選び方
も紹介しています。
是非最後まで読んで、プログラミング学習を始めるきっかけにしてみてください。
\経験豊富なかっこのデータサイエンティストがまとめました!/
プログラミング言語とは
プログラミング言語とは、人間が機械を動かすための命令を書くときに使用する言語のことです。
PCやスマートフォンはもちろん、家電や信号機等あらゆる機械がプログラミング言語によって制御されていて、プログラミング言語を用いて機械を制御するプログラムを作るのがITエンジニア・プログラマーです。
IT人材が不足している現代では、何か1種類でもプログラミング言語を習得すれば、転職や副業の幅が大きく広がることでしょう。
全部で300以上の言語が存在する
一口にプログラミング言語と言っても非常に多くの種類があり、2025年時点ではマイナーなものも含めると300種以上あります。
しかし、300種全てが等しく使用されているわけではなく、使用人口は人気の言語に偏っています。
そのため、プログラミング言語を学習後、仕事や趣味に活かすには、人気があり需要の高い言語、自分の使用目的に適した言語を正しく選択することが非常に重要です。
多くの人に使われるプログラミング言語13選
続いて、数あるプログラミング言語の中から、特に需要が高くおすすめできる言語についてそれぞれの長所や使い道について紹介します。
今回紹介するのは以下の13種類と、プログラミング言語とよく混同されがちなHTML・CSS・SQLです。
- ①Java
- ②Python
- ③C言語
- ④C++
- ⑤PHP
- ⑥JavaScript
- ⑦Swift
- ⑧Kotlin
- ⑨C#
- ⑩Ruby
- ⑪Go言語
- ⑫R言語
- ⑬Scratch
- 【その他の言語①】HTML
- 【その他の言語②】CSS
- 【その他の言語③】SQL
これらの言語は、使用人口が多かったり、明確な利用用途や強みを持っていたり等の理由により、特に高い人気を集めています。
それぞれについて、順に詳しく紹介します。
①Java
Javaは、企業による大規模開発に用いられることが多い、非常に人気の高いプログラミング言語です。
Javaの利点は汎用性が高いことで、大規模な業務システムの開発から、IoT等の組み込み系システムまで、様々な場面で使用されています。
一方で、オブジェクト指向の考え方が基となっているオブジェクト指向型の言語のため、いきなり初心者が習得するには少し難しいかもしれません。
オブジェクト指向とは、1つ1つの処理を部品と捉えて部品を組み立てるようにプログラミングを行うという考え方です。
しかし、日本語の情報サイトや教材がたくさん存在するという点では、挑戦しやすいとも考えられます。
また、案件数が多い分、技術者も多いため、身の回りに困ったときに質問できる先輩技術者を見つけやすいかもしれません。
②Python
Pythonは、扱いやすい文法と豊富なライブラリとフレームワークによる汎用性が人気で、書式や文法がシンプルで分かりやすいため、初心者におすすめできる言語です。
短い記述で済むことで、書き方を覚えやすい、エラー箇所が見つけやすい、後から修正しやすいといったメリットが得られます。
さらに、ライブラリやフレームワークが充実しているというのもPythonの大きな強みの一つです。
ライブラリとは、よく使う機能を一から自分で作らずにプログラムにそのまま組み込めるようにした部品群のことです。
フレームワークとは、少し書き換えたり加筆するだけでシステムを作ることができるプログラムの骨組みのことです。
特に、データ解析や機械学習の開発を支援するライブラリが多く、昨今のAIブームに適しています。
使用人口も多いため、学習教材や情報サイトが充実しており、分からないことは調べれば大体解決する環境が出来上がっています。
③C言語
C言語は、組み込みや基幹系等、幅広い場面で使用されますが、家電やロボットなどハードウェアと連携したシステムに使用されやすい特徴があります。
C言語を扱うにはコンパイルが必要であったりメモリやポインタ等の知識が必要であったりと学習難易度が高い一方で、身につけるとプログラミング技術だけでなくコンピュータについての幅広い知識も得ることができます。
また、多くのプログラミング言語はC言語を基に作られているため、先にC言語を覚えてしまえば次から他の言語も習得しやすくなる傾向がありまず。
④C++
C++は、実行速度が速いという強みを持った汎用プログラミング言語で、Java同様アプリケーションから組み込みまで幅広い用途で使用することができます。
そのため、速さを競う競技プログラミングで使用されることが非常に多いという特徴があります。
競技プログラミングとは、与えられたお題に従ってプログラミングを行う競技です。実装時間やプログラムの性能を競います。
名前からも分かる通りC++はC言語をもとにその機能をさらに充実させたような言語になっており、C言語との互換性があります。
そのため、C言語を習得した後、次に学習する言語としてはおすすめできます。
⑤PHP
PHPはWeb系の開発に特化したプログラミング言語です。
例えば、お問い合わせフォームやECショップのカート機能のような、ユーザーの操作状況に合わせて表示内容が変わるWebページの実装が可能です。
このように、PHPはWeb系の開発に強く、WebページだけでなくSNSサービスを自作してみたい人にもおすすめできる言語です。
⑥JavaScript
JavaScriptは主にWebページの実装に使用するプログラミング言語で、HTML・CSSで作成したWebページに動きをつけることができます。
例えば、Webページのトップによくある写真が移り変わるスライダー機能や、ボタンを押すと隠れていたメニューが表示されるアコーディオンの実装はJavaScriptにて行います。
プログラマーだけでなくWebデザイナーにもおすすめできるプログラミング言語です。
⑦Swift
SwiftはiOSアプリを開発する時に使用されるプログラミング言語で、Apple社が販売している製品(iPhone・MacBook・Apple Watch等)のアプリ開発に必須の言語で、Swift自体もApple社によって開発されました。
Swiftを使用した開発はMacOSのXcodeという開発環境が必須であり、基本的にMacOS以外のPCではSwiftを用いた開発ができません。
以上のようにSwiftの需要と将来性はApple社に強く依存しているため、Apple製品が高い人気を誇っている現在、Swiftの需要は高いと言えるでしょう。
⑧Kotlin
KotlinはAndroidアプリを開発する時に使用されているプログラミング言語です。
Androidアプリの開発にはもともとJavaが使用されていましたが、より簡単にアプリ開発ができるようにするために作られたのがKotlinで、Javaより短い記述で同じ機能を実装できます。
記述量が少ないことで、作業効率の向上につながる、トレンドに則って素早く市場に参入できる等のメリットが得られるため、スマートフォンアプリの開発に興味がある人におすすめのプログラミング言語です。
⑨C#
C#は、マイクロソフトが開発した汎用プログラミング言語です。
Windows向けアプリケーションの開発には特に強く、Unityというゲームエンジンを使ったゲーム開発ができる点もC#の大きな特徴で、ゲーム開発に興味がある方におすすめしたいプログラミング言語です。
Unityとは物理エンジンを用いた2D・3Dゲームやクロスプラットフォーム開発が可能なゲーム開発環境で、ポケモンGO・原神・Among Us等の人気ゲームの開発に使用されています。
また、C#はJavaによく似た文法をしているので、Javaをマスターした次に学ぶ言語としても取り組みやすくおすすめです。
⑩Ruby
Rubyは、日本人が開発し、現在では世界中で使用されているプログラミング言語です。
日本語の教材が多いため情報を集めやすく、プログラミング言語の習得に集中しやすいという点から、初心者におすすめできる言語となっています。
Ruby on Railsと呼ばれる有名フレームワークを活用してスムーズに開発が進められる点もRubyの長所であり、日本だけでなく世界でも求人数も多く、特にベンチャー企業はRubyエンジニアの募集を積極的に行う傾向があります。
⑪Go言語
Go言語はGoogleによって2009年に開発された比較的新しいプログラミング言語です。
シンプルな記述且つ高速な処理が可能で、フリマアプリのメルカリやGoogle製の対話AIのBardがGo言語にて実装されています。
主な用途であるサーバサイドのWeb開発に加え、高速処理を活かしてブロックチェーンの開発に使用されることが多いのが特徴です。
⑫R言語
R言語は、統計・データ解析に特化したプログラミング言語です。
平均値・分散・標準偏差といったデータ解析の基本である数値の算出や、検定・推定・分析に使用するデータの整形が行える他、これらの解析結果を分かりやすく示すためのヒストグラム・箱ひげ図等のグラフも簡単に作成できます。
ただし、R言語使いこなすにはプログラミングの知識だけではなく、確率統計の知識が必要なので、データアナリストやデータサイエンティストを目指している人以外は、学習優先度は高くはないかもしれません。
⑬Scratch
Scratchは、主に子供の教育目的で使用されているビジュアルプログラミング言語です。
ビジュアルプログラミングとは、ブロックを組み合わせることでキーボードでコードを書かずにプログラミングをする方法です。
直感的に操作ができるため、プログラミング初心者でも取り組みやすいという利点があります。
学校教育でのプログラミング必修化に伴い、Scratchに注目が集まっています。
また、ダウンロード不要で無料で利用できるため、誰でも始めやすいというメリットもあります。
Scratchでプログラミングの考え方を学んでから、テキストプログラミングを学習することで、学習をスムーズに進められます。
【その他の言語①】HTML
以下に紹介する3つの言語はプログラミング言語ではありませんが、プログラミング言語と一緒に使用する機会が多いため、併せて習得しているエンジニアは非常に多いです。
HTMLは、タグ等を使用して文章の構成や役割を示すマークアップ言語です。
Webページを作るときに、文章や画像の構成を決めて検索エンジンがページの内容を理解しやすくする、骨組み作りの役割を担っています。
【その他の言語②】CSS
CSSは、HTMLで作成した骨組みの見た目を整えて見やすくする役割を持つスタイルシート言語です。
どのテキストを・どの場所に・どのようなフォントサイズで・どのような色で表示するか等、Webページの見た目を決定するのに使用します。
このようにHTMLとCSSはどちらもWebページを作るときに合わせて使用されるため、セットで扱われることが多いです。
【その他の言語③】SQL
SQLは、データベースを管理する役割を持つデータベース言語です。
データベースとは、膨大なデータをExcelの表のように行と列を用いてまとめたデータの集まりです。
SQLを使用すると、表を形式にまとめたデータをコマンドを用いて作成・検索することができます。
初心者が学びやすいプログラミング言語の条件4つ
様々なプログラミング言語を紹介したため、結局どれを選べば良いのかわからなくなってしまった方もいるかもしれません。
そこで、プログラミング初心者に向けて初心者でも挫折せずに学びやすいプログラミング言語の選び方を紹介します。
初心者が学びやすいプログラミング言語の条件は以下の4点です。
- 環境構築がしやすい
- 日本語の教材が多い
- 身近にマスターしている人がいる
- 言語自体が書きやすい
順に、詳しく見ていきましょう。
環境構築がしやすい
環境構築とは、自分のPC上にコードを書いて実行する環境を整える作業のことで、初めてプログラミングの学習をする時には必ず必要な準備なのですが、環境構築が上手くできず1行もコードを書いていないまま挫折してしまうケースもあります。
しかし、最近ではブラウザさえあればインストール不要ですぐにプログラミングを始められるGoogle Colaboratory(Colab)のようなクラウドサービスが提供されていて、こちらはGoogleアカウントさえ持っていれば誰でも無料ですぐにpythonのプログラミングができます。
そのため、Colabを活用したPython学習は、プログラミング初心者に非常におすすめです。
日本語の教材が多い
また、初心者が学びやすいプログラミング言語の条件には、日本語の教材が多いことも重要です。
基本的にプログラミング言語の公式ドキュメント等の情報は英語で書かれていることが多いため、慣れない英語で説明を読むだけでもやる気がそがれてしまうこともあるかと思います。
その点、日本人によって開発されたRubyは日本語の教材が多いため、プログラミング言語の学習に集中しやすいでしょう。
身近にマスターしている人がいる
初心者がプログラミング言語を選ぶとき、身近にその言語を扱える人がいるものを選ぶことも大切です。
プログラミングの学習中は教本通りに書いたつもりのコードから思わぬエラーが出ることが多く、更にエラーの原因は非常に多岐にわたり初心者が1人で解決するのが難しい場合もあります。
そのため、身近に質問ができる相手がいる言語を選ぶことで無駄な時間を過ごさずに済み、挫折の可能性を抑えることができます。
言語自体が書きやすい
また、初心者がプログラミング言語を選ぶとき、言語自体が書きやすいものを選ぶのも有効です。
書きやすさを売りにしているプログラミング言語は多数ありますが、その中で最も有名なのはPythonでしょう。
Pythonは文法が非常にシンプルなため、他の言語より覚えることが少なくて済むので初心者におすすめなプログラミング言語です。
用途が決まっている場合は適した言語を選んで学ぶ
ここまでは学びやすいプログラミング言語の選び方を紹介しました。
しかし、もしプログラミングを習得した後にやりたいことがすでに決まっているのであれば、目的に適した言語を学習することを強く勧めます。
ここではプログラミングを習得して、
- Web開発をしたい
- アプリ開発をしたい
- 機械学習を利用したい
場合に学習するべき言語をそれぞれ紹介します。
順に見ていきましょう。
Web開発をしたい
Webプログラミングは、サイトの見た目やUIを作るクライアントサイド(フロントエンド)開発と、サイトの機能やアプリケーションを作るサーバサイド(バックエンド)開発の2種類があります。
クライアントサイド(フロントエンド)開発をしたい場合、学ぶべき言語はJavaScriptとHTML・CSSです。
HTMLでサイトの内容や骨組みを作り、CSSでレイアウトを作り、JavaScriptでサイトに動きをつけます。
サーバサイド(バックエンド)開発に興味がある場合、おすすめの言語はJavaです。
サーバサイド開発に適した言語はPHPやRuby等Javaの他にも多数ありますが、汎用性の高さと強いセキュリティ強度を持つJavaは学ぶ価値のある言語と言えるでしょう。
アプリ開発をしたい
プログラミングを習得してアプリ開発をしたい場合、学習するべき言語はSwift(iOS)とKotlin(AndroidOS)です。
アプリのリリースは基本的にiOSとAndroidOSのどちらでも行う必要があるため、最終的にはどちらか片方ではなくSwiftとKotlinの両方を習得するのが良いでしょう。
しかし、どちらかを先に学習する場合は、WindowsPCユーザは自前のPCで開発環境を構築できるKotlinを、MacPCユーザは自分のPCとより親和性が高いSwiftを先に学習するのがおすすめです。
機械学習を利用したい
プログラミングを習得して機械学習をしたい場合、学習するべき言語はPythonです。
Pythonはライブラリが非常に豊富であり、中でも機械学習用のライブラリが特に豊富です。
代表的な機械学習用ライブラリにscikit-learnやPyTorch等があり、これらを活用することで初心者でも比較的簡単に機械学習に触れることができます。
このように、言語によってできることは異なるので、自分が目指す分野に合うものを見極めて学びましょう。
まとめ
今回は、プログラミング言語は全部で300種程存在していることを紹介しました。
その中でも特に人気の高い言語は、
- Java
- Python
- JavaScript
等です。
プログラミングは、現代社会では取得して損することがない技術です。
この記事でプログラミングに興味を持った方は、是非お気に入りの言語の習得を目指してみてください。
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