まずは自社でデータ分析をやるべき
データ分析を会社で活かせていますか?
様々な会社とデータ分析の取り組みをすればするほど、その実情には厳しいものがあることを肌で感じられます。
もちろんデータ分析を気軽に依頼できる余裕が十分にあるならば、分析できる会社に依頼するのもいいでしょう。
しかし、それにはそれなりの大きなコストが掛ります。
データ分析というのは、「やってみないとわからない」、「コストがかかる」という性質をもっているのです。
弊社でも、「やってみないとわからない」を解消するため、毎度取り組みが始まる前に徹底的に「何のためのデータ分析か」について、ゴールのすり合わせをします。
ですが、データ分析の経験がないと、その成果物イメージやそのプロセスに納得感をもつのは容易ではなく、投資に踏み切れず頓挫するということも少なくありません。
分析の取り組みを台無しにしないためにも、データ分析や、データ分析でできることに関して、自分たちの「ものさし」を持っておくに越したことはありません。
マーケティングはデータ分析が始めやすい
ここに、データ活用における「課題」について、次のような調査結果があります。
出典 企業におけるデータ活用の取り組み動向調査
~「データ活用人材やリソースの調達・増強」 その3割が“効果なし”~
株式会社NTTデータ経営研究所 (2020.05.13)
実際にみなさんの課題はどれに該当しますか?
いろいろ課題はありつつも、マーケティングをテーマにした場合、実行しやすい環境が、みなさんの周りに、ある程度揃っているのではないかと、私は想像しています。
例えば マーケティングは
- 目的が明確
- 昔から様々なノウハウが蓄積されており膨大な書籍やWEBドキュメントにアクセス可能
- 様々なCRMやMAツールを通じてデータを利用可能
- 成果物のイメージやノウハウが身近に感じられる
- 常に改善策が求められ、結果を数値的に振り返って継続的な取り組みに発展させやすい
いかがですか?
そこで、この連載では、みなさんの分析したいキモチを阻む課題に向き合いながら
データ分析×マーケティングにフォーカスを当てていくことにしました。
章構成は次のようになります。
①イントロダクション
②必要なデータと基礎集計
③顧客分析
④商品分析
⑤アクション設計と効果検証
⑥さらに価値を見出すデータ分析
次回からは、マーケティングにおけるデータ分析の流れの一例を紹介していきます。
連載を通じて「みなさんの”まずやってみよう”の後押し」につながれば幸いです。