「クリスマスギフトは、いつから売り場に並べればいい?」
「12月のいつ頃に売れるかを見込んで、在庫を用意したい」
と、悩んでいませんか。
クリスマスギフトは、ハロウィン後から一部の商品を展開し、11月中旬に売り場を広げる方法が目安になります。
ただし、実際に売れる時期は商品や販売場所によって異なるため、前年の日別・週別の販売実績を確かめて計画を立てることが大切です。
子ども向けプレゼントのように早めに購入される商品もあれば、クリスマス直前まで店頭で選ばれる商品もあります。
この記事では、小売・ECの担当者に向けて、次の内容を解説します。
- クリスマスギフトを陳列する時期と、売れる時期の考え方
- ギフトが売れる時期を見積もるために確認したいデータ
- Excelで販売時期を確かめ、陳列・補充・配送の計画に活かす方法
自社の商品がいつ売れるかを調べる際の参考にしてください。

前田 夏希
クリスマスギフトはいつ陳列する?
クリスマスギフトは、ハロウィン後に一部の商品を並べ、11月中旬から売り場を広げる方法を目安にできます。
11月から商品を探す人に見つけてもらえる一方、初めからすべての売り場をクリスマス用に切り替える必要はありません。

どの商品を先に見せるか、いつ品ぞろえを増やすかは、前年の販売時期や今年の入荷予定を見て決めましょう。
ハロウィン後は早めに探される商品から並べる
ハロウィン後に一部を展開するなら、早めに購入を検討される商品から売り場に出します。
例えば、数量が限られるギフトや予約を受け付ける商品は、顧客が比較・注文できる期間を確保する必要があります。
店頭では目立つ場所に一部を置き、ECサイトでは商品ページや予約方法を公開できるか、在庫・受注体制と併せて確認しましょう。
11月中旬からの本格展開は商品ごとの売れ始めを見て決める
売り場を広げる時期は「11月中旬」を一つの目安にし、前年に各商品が売れ始めた時期と比べて決めます。
11月から売れる商品と、12月に入ってから販売が増える商品を同じ数だけ並べると、必要な商品の補充が遅れたり、11月から売れる商品の陳列スペースが足りなくなったりします。
前年の販売数を商品別・週別に並べ、動き始めた商品から陳列数を増やしましょう。
クリスマスギフトはいつ売れる?
クリスマスギフトは12月初旬から中旬に購入が進む商品がある一方、売れる時期をすべての商品で一つに決めることはできません。
贈る相手、予約の有無、店頭かECサイトかによって、購入する日も、クリスマスまでに届けられる最終日も変わるためです。
まずは次の時期を手掛かりに、自社の商品がどこに当てはまるかを確認しましょう。
| 時期 | 確認したい動き | 販売側で確かめること |
|---|---|---|
| ハロウィン後~11月 | 商品探しや比較、早めの予約・購入 | 商品ページの公開日、予約数、早期の販売数 |
| 12月初旬~中旬 | ギフトの購入が進む時期 | 商品別・販売場所別の日次販売数、在庫と補充予定 |
| 12月中旬~24日 | 直前にも購入できる商品の販売 | 店頭の在庫、ECの最終注文日と配送予定日 |
この表は販売計画を考えるための目安であり、どのギフトも同じ時期に売れることを示すものではありません。
子ども向けプレゼントは12月前半の購入予定も確認する
子ども向けの商品は、クリスマス直前だけでなく、12月前半までに購入する人も想定して在庫を確認します。
いこーよ総研が2025年10月末~11月初旬に会員を対象として行った調査では、子ども向けクリスマスプレゼントの購入予定時期は「12月1~7日」が33%、「12月8~14日」が21%でした。
これは購入予定についての回答であり、ギフト全体の販売実績ではないため、自社で扱う子ども向け商品の実際の日別販売数を確かめて補充時期を決めましょう。
検索が増える日をそのまま販売のピークとみなさない
クリスマス関連の検索が直前に増えても、自社のギフトがその日に最も売れるとは限りません。
LINEヤフーが公表した2024年の検索動向では、「クリスマス」というキーワードの検索は12月24日にピークを迎えましたが、これはギフトの注文数や販売個数を示すものではありません。
検索の増加は、商品ページへの流入や問い合わせと併せて確認し、売上の見込みには自社の注文・販売実績を使いましょう。
※参考:LINEヤフー for Business「2025年クリスマス商戦に向けて!検索データから読み解くユーザー動向」
直前まで売れるかは店頭とECサイトで分けて考える
12月24日まで販売できる店頭商品と、配送に時間がかかるEC商品は、販売できる最終日を分けて考えます。
例えば、店頭で24日に持ち帰れるギフトがあっても、同じ商品をECサイトから注文して24日までに届けられるとは限りません。
前年の直前の売上を見る際も、注文日・受取日・配送先への到着予定日を区別し、今年案内できる期間と比べましょう。
クリスマスギフトの需要予測に役立つ3つの情報
クリスマスギフトが売れる時期を見積もるには、自社の販売履歴を中心に、在庫・販促の記録と外部の動きを照らし合わせます。
前年の売上だけを見ると、欠品して買えなかった日や、広告によって販売が増えた日を見落とすためです。
確認する情報は、次の3つです。
- 【情報1】自社のギフト販売・予約・在庫の記録
- 【情報2】競合の販売開始日と商品の打ち出し方
- 【情報3】検索やSNSでの関心の変化
まずは実際に売れた日を調べ、競合や検索の情報は今年との条件差を考える材料にします。
【情報1】自社のギフト販売・予約・在庫の記録
POSやECサイトの注文履歴で、どの商品が、どの販売場所で、いつ何個売れたかを確かめます。
注文件数だけでは、1件の注文で同じギフトを複数個買った場合を数えられません。
予約分と通常販売分を分け、取り消された注文や欠品した日も記録しておくと、販売数の増減を読み違えにくくなります。
【情報2】競合の販売開始日と商品の打ち出し方
競合がいつギフトを販売し始め、どの商品を前面に出しているかを記録します。
店頭の陳列、ECサイトの特集ページ、予約受付日を見れば、今年の市場で早くから選べる商品を把握できます。
ただし、競合が11月に販売を始めたという情報だけで、自社の商品が11月に何個売れるかまでは判断できません。
【情報3】検索やSNSでの関心の変化
検索やSNSの動きは、ギフトを探す人の関心がいつ高まるかを考える手掛かりにします。
例えば、特定商品の検索や投稿が増えたら、自社の商品ページの閲覧数や注文数も同じ時期に変わったか確認しましょう。
閲覧や投稿は購入の確定を意味しないため、販売個数にそのまま足さず、商品を見せる時期や案内内容を見直す材料として使います。
クリスマスギフトが売れる時期をExcelで見積もる3つの手順
Excelでは、商品別の日次販売数を並べ、一定期間ごとの売れ方を比べると、陳列や補充を増やす時期を考えられます。
ここでは、A店のクリスマス向けギフトセットが、2025年11月27日~12月24日に50個売れた架空の例を使います。
進め方は次の3つです。
- 【手順1】商品・店舗・日付ごとの販売個数を整理する
- 【手順2】同じ長さの期間で販売数を比べる
- 【手順3】前年の売れ方と今年の販売条件を比べる
この例の50個は、前年の販売実績として設定した数字です。今年の販売数が50個になると確定したわけではありません。
【手順1】商品・店舗・日付ごとの販売個数を整理する
まず「1行=1商品・1店舗・1日」の表を作り、ギフトセットが売れた個数を日付ごとに集計します。
POSやECサイトの元データが注文ごとの記録なら、同じ商品の販売個数を合計し、取り消された注文は除きましょう。
予約分を別に集計する場合は、当日販売分と混ざらないように販売方法も残します。
| 列 | 記録する内容 |
|---|---|
| 日付 | A店で商品を販売した日。ECや予約を集計する場合は、注文確定日と区別する |
| 商品・販売場所 | 対象のギフトセットとA店などの販売場所 |
| 販売個数 | 取り消しを除いた対象商品の個数 |
| 販売条件 | 価格・値引き・広告・予約販売の有無 |
| 在庫の状況 | その日に販売できたか、途中で欠品したか |
販売個数が0の日も日付を残し、在庫があって売れなかった日と、欠品した日を区別しましょう。
欠品中に売れた可能性がある数量の見積もり方は、『クリスマス商品の在庫切れ対応と機会損失の見積もり方』で解説しています。
【手順2】同じ長さの期間で販売数を比べる
日別の販売個数を集計し、売れる時期の目安を見るために、同じ7日間ごとの合計を比べます。
12月上旬の7日間と、12月22~24日の3日間をそのまま合計数だけで比べると、販売できた日数の違いが混ざるためです。
この例では、次のように2025年11月27日~12月24日を7日間ずつに分けます。
| 販売期間 | 販売個数 | 在庫の状況 |
|---|---|---|
| 11月27日~12月3日 | 8個 | 期間中に欠品なし |
| 12月4~10日 | 14個 | 期間中に欠品なし |
| 12月11~17日 | 18個 | 期間中に欠品なし |
| 12月18~24日 | 10個 | 期間中に欠品なし |
4期間の合計は8+14+18+10=50個で、この商品は12月11~17日の7日間に最も多く売れた設定です。
この期間だけで18÷50=36%を占めるため、A店では12月11日より前に販売可能な在庫を確保できるかが重要になります。

Excelでは期間と販売個数の2列を選び、[挿入]から縦棒グラフを作成できます。
日別の山も確認したい場合は、集計前の日付と販売個数でもグラフを作りましょう。
【手順3】前年の売れ方と今年の販売条件を比べる
前年に多く売れた期間を今年の準備の目安にし、曜日・価格・販促・予約状況の違いを確かめます。
この例では、前年の各期間に売れた8個・14個・18個・10個を、今年の週別見込みを考えるための仮の基準にします。
前年の欠品の有無と、今年の曜日・価格・販促・予約状況を確かめ、違いがある期間の見込みを見直しましょう。

この例だけでは今年の販売個数が何個増減するかわからないため、前年と同じ数が売れるとは決め付けません。
商品ごとの販売個数と売上金額を見積もり、仕入れ・生産数まで検討する方法は、『クリスマス商戦の売上予測はデータ分析で読み解く!最適な生産数や在庫管理方法の導き方』で詳しく解説しています。
ギフトが売れる時期に合わせて陳列・在庫・案内を変える
販売時期の見込みができたら、商品を見せ始める日、補充する日、顧客へ届けられる最終日を決めます。
期間全体で足りるだけの商品があっても、売れる週の後に届く在庫は、その週の注文に使えません。
販売数の予測を日程と結び付けるため、次の3つを確認しましょう。
- 【活用1】早くから選ばれるギフトを先に案内する
- 【活用2】販売が増える期間より前に補充する
- 【活用3】配送期限後のECの案内を切り替える
【活用1】早くから選ばれるギフトを先に案内する
前年の11月から予約や販売が始まっていた商品は、今年も早めに選べる状態にするか検討します。
一方、12月に入ってから販売が増える商品は、販売開始日を決めたうえで、入荷や包装の準備を進めましょう。
店頭の陳列とECの商品ページを同じ日に始める必要はありませんが、それぞれの開始日と在庫を担当者間で共有しておきます。
【活用2】販売が増える期間より前に補充する
前年に多く売れた期間へ商品を用意するには、入荷日から仕入れ・生産の発注期限をさかのぼって確認します。
今回の例では12月11~17日に最も多く売れたため、11日の販売開始までに用意できる在庫と、期間中に追加できる在庫を分けて確認します。
商品が販売場所へ届く日と、包装などを終えて販売できる日を確かめ、期間中に在庫が足りなくならないか見直しましょう。
【活用3】配送期限後のECの案内を切り替える
ECサイトでは、クリスマスまでに届けられる最終注文日を確認し、期限後の案内をあらかじめ決めておきます。
24日到着を案内できなくなった商品を、到着予定日が見えないまま宣伝し続けると、顧客が必要な日に受け取れません。
期限後も店舗で受け取れるなら店頭受取を案内し、それも難しければクリスマス向けの広告や特集ページから商品を外しましょう。
商品選びや集客、受注・配送体制まで含めた販売前の準備は、『【2026年最新】クリスマス商戦対策6選|売上アップにつなげる準備と進め方』で解説しています。
ギフトの販売データを整理しにくい場合はCaccoに相談する
店舗とECサイトの販売記録が分かれている場合は、商品・販売場所・日付をそろえ、ギフトが売れる時期を比べられる状態にすることから始めます。
商品コードや予約の扱いが異なると、同じギフトの販売数でも集計結果が変わるためです。
「Caccoのデータサイエンス」では、保有データと課題を確認し、需要予測や生産計画に向けた分析の進め方を提案しています。
まとめ
今回は、クリスマスギフトを陳列する時期と売れる時期、販売データから準備の日程を考える方法を解説しました。
ハロウィン後の一部展開と11月中旬の本格展開を目安にしつつ、自社のギフトが実際に売れ始める日や販売が増える期間を確かめて、陳列と在庫の計画を決めましょう。
実務では、次の点を押さえてください。
- 子ども向け・予約商品・店頭・ECなどを一括りにせず、商品と販売場所ごとに売れる時期を確認する
- 検索数や商品ページの閲覧数を、そのまま販売個数に置き換えない
- Excelで日別・同じ長さの期間別に販売数を比べ、欠品や販促の条件も確認する
- 販売が増える期間より前に在庫を用意し、ECでは配送期限後の案内も決める
- 前年の実績を今年の確定した販売数と考えず、予約や販売条件の違いを踏まえて見直す
ギフトが売れる時期を把握できても、必要な時期に商品を用意できなければ販売につなげられません。
販売・在庫の記録が分かれていて、補充や生産の判断に使うデータを整理しにくい場合は、「Caccoのデータサイエンス」にご相談ください。



