【プロの見解】そのデータ分析の結果は信頼できる?数字やグラフに騙されない見極めガイド

分析

「データ分析の結果が出たけれど、この数字をそのまま信じてもよいの?」
「グラフやAIが示した分析結果を、どこまで判断材料に使えるのかわからない」

と、悩んでいませんか。

データ分析の結果が信頼できるかを判断するには、数字やグラフだけでなく、分析の目的や使用したデータ、除外・加工の内容、分析方法まで確認する必要があります。

見た目にはもっともらしい結果でも、分析対象や集計期間、外れ値の扱いなどが適切でなければ、誤った意思決定につながりかねません。

この記事では、データ分析の結果を業務の判断材料として活用したい人に向けて、以下のポイントをわかりやすく解説します。

  • データ分析の結果が信頼できるかを見極める4つのポイント
  • 外れ値を正しく扱うための4つのステップ
  • 信頼できる分析結果を導き出すための現場テクニック
  • データ分析の結果を意思決定に活かした事例
  • サンプル数やAIの分析結果に関するよくある質問

この記事を読めば、分析結果の信頼性を判断するために確認すべき点を整理できます。

自分で作成した分析結果や、社内外の担当者・AIから示された結果を、業務の判断材料として使える範囲も見極めやすくなるでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【プロの見解】数字やグラフだけでは、データ分析の結果は信頼できない!

数字やグラフだけでは、データ分析の結果を信頼できるか判断できません。

見た目が整っていても、分析の目的や対象、期間、データの集め方が違えば、数字の意味も変わるためです。

数字やグラフをどこまで信頼するかについては、データ利活用のプロが以下の動画でもやさしく解説しています。


※引用:X|Caccoのデータサイエンス

例えば、前年より売上が伸びていても、対象店舗や集計期間、キャンペーンの実施状況が前年と異なれば、売上が伸びた原因をグラフだけで特定することはできません。

分析結果を業務の判断材料にする際は、数字の見た目だけで結論を受け入れず、使ったデータや比較条件までさかのぼって確かめましょう。

データ分析の結果が信頼できるかを見極める4つのポイント

サンプル数が多く、専門的な分析手法を使っていても、それだけで分析結果を信頼できるとは限りません。

この記事でいう「信頼できる」とは、分析の前提・方法・限界が明らかで、どの判断にどこまで使えるかを説明できる状態です。

示された結果を業務に活かす前に、以下の4つの観点から分析の前提や過程を見直しましょう。

  • 【1】「分析で何を知りたいか」がハッキリしているか
  • 【2】「いつ・どのデータを調べたか」の条件が決まっているか
  • 【3】データの除外・加工内容と理由が明確か
  • 【4】他の人が見ても同じ手順で再現できるか

これらのポイントは、分析結果の正誤を一律に判定する基準ではなく、業務の判断材料として使える範囲を見極めるための観点です。

上記4つの項目のうち不明な点がある場合は、示された結果をすぐに否定したり採用したりせず、分析担当者への確認や資料の見直しによって、不足している情報を補いましょう。

【1】「分析で何を知りたいか」がハッキリしているか

分析で何を知りたいかが決まっていなければ、見るべき数字や選ぶ分析方法も定まりません。

同じ売上データでも、売れ筋を知るのか、販促の効果を確かめるのか、在庫を見直すのかで、必要な指標や比較方法は変わります。

自分で分析する場合も、社内外から結果を受け取る場合も、「誰が、何を判断するための分析か」を明確に説明できるか確かめましょう。

【2】「いつ・どのデータを調べたか」の条件が決まっているか

示された結果を判断材料にする前に、分析対象となった顧客・店舗・商品、対象期間、データの集め方を押さえます。

条件が異なるデータをそのまま比べると、施策以外の影響まで施策の効果と取り違えるおそれがあるためです。

押さえたい主な条件は、以下のとおりです。

  • 対象:顧客の年代や地域、店舗、商品などに偏りがないか
  • 期間:季節や曜日、イベントの有無などが結果に影響していないか
  • 収集方法とデータ量:同じルールで集められ、分析目的に必要な量があるか
  • 指標と集計方法:売上や顧客数などの定義、集計する単位がそろっているか

例えば、キャンペーンAを夏に若年層へ、キャンペーンBを冬に幅広い年代へ実施した場合、売上の差には施策内容だけでなく季節や対象者の違いも影響するため、最終的な売上だけで優劣は決められません。

このように、条件をそろえられない場合は、「因果推論」の考え方を使って施策の効果を比べることもあります。

因果推論とは、比較するグループの条件ができる限り近くなるよう、実験を設計したり、統計的に条件の違いを調整したりして、施策が結果に与えた影響を推定する考え方です。

【3】データの除外・加工内容と理由が明確か

データの除外や加工の方法によって、同じ元データから算出される数値は変わります。

例えば、キャンペーン期間中の売上が100万円、後日返品された金額が10万円だった場合、返品分を差し引くかどうかで売上は100万円にも90万円にもなります。

そのため、示された数字だけでなく、数値が算出されるまでに行われた以下のデータ処理にも目を向ける必要があります。

  • 欠損値の処理:空欄になっている値を補う、または分析対象から除外する
  • 重複データの処理:同じ内容が複数登録されている場合に、重複したデータを削除する
  • 分析対象の絞り込み:分析目的に合わない期間・顧客・取引を除外する
  • 集計方法の変更:日別の売上を月別にまとめたり、商品単位の集計を顧客単位に変更したりする

データの処理内容とその理由が分からなければ、算出された数値が実態を表しているのか、処理の選び方が結論にどの程度影響しているのかを判断できません。

どの処理方法が適切か迷う場合は、処理方法を変えて結果を比べ、結論への影響を確かめたうえで、分析目的に合う方法を選び、その理由を記録しましょう。

特に、残すか除外するかの判断に迷いやすい外れ値については、次章『データ分析における「外れ値」の正しい扱い方を4つのステップで解説』で詳しく解説します。

【4】他の人が見ても同じ手順で再現できるか

使用したデータや計算式、操作手順を記録し、別の担当者が同じ条件と手順で結果を再現・検証できる状態にしておきましょう。

分析した本人しか手順を知らない状態では、計算式やデータの抽出条件に誤りがあっても、他の人が気づきにくくなります。

別の担当者が手順をたどれば、記録されていない操作や判断が結果に影響していないかも点検できます。

記録する項目 具体的に残す内容
使用データ 取得元、対象期間、抽出した条件
分析方法 使用した方法と、その方法を選んだ理由
前提条件 必要なデータ量や、欠損値・外れ値の扱いなど、分析時に置いた条件
計算・操作手順 計算式、ツールの設定、作業した順番
結果の検証方法 計算ミスがないか、別の担当者でも同じ結果を再現できるかを確かめた方法

例えば、担当者だけが操作方法を知っているExcelマクロでは、異動や退職後に同じ集計結果を作れなくなるだけでなく、想定外の数値が出たときに、どの操作や設定に原因があるのかをたどれません。

ただし、結果を再現できても、分析目的や使用したデータが適切とは限りません。

上の表に挙げた情報がそろっていない場合は、示された分析結果をすぐに採用せず、判断を保留する・結果を使う範囲を限る・条件を変えて再分析する、といった対応を検討しましょう。

データ分析における「外れ値」の正しい扱い方を4つのステップで解説

外れ値の正しい扱い方は、見つけた時点で一律に削除することではありません。

外れ値は、他の値から大きく離れたデータですが、入力ミスだけでなく、実際に起きた特殊な出来事が反映されている場合もあるからです。

外れ値を残すか除外するか判断するときに確認する「なぜ外れ値が生じたのか」「そのデータを使って何を分析したいのか」の2点は、以下の動画でも解説しています。

※引用:X|Caccoのデータサイエンス

ここからは、外れ値を見つけてから扱いを決め、記録・活用するまでの手順を4つに分けて解説します。

  • 【ステップ1】外れ値が生じた原因を確認する
  • 【ステップ2】分析目的に合わせて外れ値を残すか除外するか決める
  • 【ステップ3】外れ値を「入れた結果」と「除いた結果」を見比べる
  • 【ステップ4】除外した外れ値を記録し、別の分析や業務改善に活かす

外れ値を残す場合も除外する場合も、その理由を後から説明できる状態にしておくことが大切です。

【ステップ1】外れ値が生じた原因を確認する

最初に調べるのは、外れ値が生じた原因です。

入力・計測ミスなのか、実際に起きた出来事なのかによって、取るべき対応が変わります。

外れ値の原因を入力・計測ミス、実際に起きた出来事、原因不明に分けた対応方法

例えば、1件あたりの注文数が普段は10個前後なのに、1件だけ「1,000個」と記録されていた場合、入力履歴から桁の間違いだと分かれば修正できますが、実際の大口注文なら誤ったデータではありません。

原因が分からない外れ値は、業務上の問題や改善の手がかりになることもあるため、すぐに削除せず、入力履歴や計測方法、データが記録された現場の状況まで調べます。

データの中から外れ値を見つける方法についても詳しく知りたい場合は、『箱ひげ図での外れ値の判定方法について優しく解説』の記事をご参照ください。

【ステップ2】分析目的に合わせて外れ値を残すか除外するか決める

入力・計測ミスが原因なら、正しい値へ修正するか、修正できない場合は分析対象から除外します。

実際に起きた出来事による外れ値は、「その分析で何を明らかにしたいか」に合わせて扱いを決めましょう。

例えば、猛暑日に商品の販売数が急増したデータは、普段必要な在庫量を知りたい場合と、需要が急増する日に必要な在庫量を知りたい場合とで扱いが変わります。

分析目的 猛暑日に販売数が急増したデータの扱い 判断理由
普段必要な在庫量を把握する 除外を検討する 一時的な需要増を含めると、普段必要な在庫量を多く見積もるおそれがあるため
需要が急増する日に必要な在庫量を把握する 残す 猛暑日の需要を含めると、商品不足による機会損失を防ぐために必要な在庫量を考える材料になるため

このように、外れ値を見つけてもすぐに削除せず、分析の目的に合わせて残すか除外するかを決めることが基本です。

【ステップ3】外れ値を「入れた結果」と「除いた結果」を見比べる

外れ値を残すか除外するかの判断に迷ったら、外れ値を含むデータと除いたデータの両方で分析してみましょう。

例えば、9件の通常注文が平均12個で、別に92個の大口注文が1件あった場合、10件全体の平均は20個、大口注文を除けば12個です。

2つの結果を比べることで、外れ値によって平均注文数がどの程度変わり、その違いが在庫量の判断にどれほど影響するかを見極められます。

92個の外れ値を含めると平均20個、除外すると平均12個になる注文数の比較

外れ値の有無で判断が変わる場合は、外れ値を含む結果と除いた結果のどちらを主な判断材料にしたのか、その理由とともに資料やレポートへ記載します。

両方の数値も示しておけば、分析結果を使う人は、外れ値の影響を理解したうえで在庫量を検討できます。

【ステップ4】除外した外れ値を記録し、別の分析や業務改善に活かす

分析目的に合わせて除外した外れ値も、不要なデータとは限りません。

通常の傾向を見る目的には使わなかった値でも、発生した背景を調べることで、新しい課題や売上機会が見つかる場合があるためです。

例えば、普段より極端に多い大口注文を分析対象から外した場合は、その注文が発生した背景を知るために、別の分析で以下の点を調べます。

  • どのような顧客からの注文だったか
  • 注文につながったきっかけは何か
  • 同じような大口需要を持つ顧客がほかにいないか

注文が発生した背景を深掘りすれば、新しい顧客層の発見や販売施策の見直しにつながる可能性があります。

別の分析に活かせるよう、元の値や除外理由、発生日時、対象顧客など、後から背景をたどるための情報を残しておきましょう。

【プロに聞く】信頼できる分析結果を導き出すための4つの現場テクニック

データサイエンティストの仕事は、統計的な手法を使ってデータから傾向や課題を見つけることだけではありません。

データを業務に活かすには、分析前に目的を整理してデータを準備し、結果が出た後は意味や注意点を関係者へ伝える必要があります。

分析目的の整理から結果の共有まで、Caccoのデータサイエンティストが大切にしている取り組みは、以下の4つです。

  • 【1】分析結果を誰が何に使うか、関係者とすり合わせる
  • 【2】データが生まれた現場を確認し、担当者に話を聞く
  • 【3】目的に合わせて必要なデータを集め、分析できる形に整える
  • 【4】分析結果の意味や注意点を関係者に伝える

高度な分析手法を使っても、分析目的と使用データが合っておらず、結果の伝え方も不十分なら、分析結果を業務の判断材料として活かしにくくなります。

【1】分析結果を誰が何に使うか、関係者とすり合わせる

分析担当者は、分析の目的を1人で決めず、結果を使う人や施策を実行する人とすり合わせます。

同じ「売上を改善したい」という依頼でも、重点的に販売する商品を選びたいのか、販促の対象となる顧客を決めたいのかによって、見るべきデータや分析内容が変わるためです。

事前にすり合わせたい内容は、以下のとおりです。

  • 誰が分析結果を使うのか
  • どのような判断や行動につなげるのか
  • 判断するために、どの情報が必要なのか

例えば、「売上が落ちた原因を知りたい」だけでは、調べる顧客・商品・期間や、必要なデータの粒度を決められません。

「マーケティング担当者が来月の販促対象となる顧客層を決めるために、年代別・購買頻度別の購入状況を比べる」といったように、結果の使い道まで具体化します。

【2】データが生まれた現場を確認し、担当者に話を聞く

データの意味は、数字が記録された現場の運用を知らないと読み違えることがあります。

同じ「0」という値でも、商品が売れなかったのか、店舗が休業していたのか、データが入力されていないのかで意味が異なるためです。

データを入力・管理する担当者には、以下の点を聞いておくとよいでしょう。

  • 誰が、どのタイミングでデータを入力しているか
  • 空欄や「0」が、業務上どのような状態を表すか
  • 集計期間中にシステムや入力ルールの変更がなかったか
  • キャンペーンや設備トラブルなど、例外的な出来事がなかったか

担当者への聞き取りで分かった入力ルールや例外的な運用は、データの定義と一緒に記録しましょう。

そうすることで、別の担当者が分析するときも、「0」や空欄の意味を取り違えにくくなります。

【3】目的に合わせて必要なデータを集め、分析できる形に整える

業務システムに蓄積された受注・取引データは、日々の業務を進めるために記録されたもので、分析用に整えられているとは限りません。

そのまま分析すると、部署やシステムによって数値の意味や記録方法が異なり、正しく比較できないことがあります。

分析前にそろえたい内容は、以下のとおりです。

整える内容 確認するポイント
必要なデータ項目 顧客ごとの買い方を調べるための顧客ID、購入日、商品、数量などがそろっているか
データの定義 売上に返品やキャンセルを含むかなど、数値の意味が統一されているか
データの形式 日付、商品コード、顧客IDなどの記録方法がそろっているか
データの粒度 顧客ごとの買い方を調べたいのに、日別の売上合計しか残っていないなど、分析目的に対してデータが粗すぎないか

必要なデータ項目が不足していたり、定義・形式・粒度がそろっていなかったりする場合は、新たにデータを集めるか、現在のデータで答えられる範囲に分析目的を絞るかを関係者で決め、使用するデータを整えます。

データの意味や集計単位を関係者で共有しておけば、部署が違っても同じ基準で数値を集計・比較しやすくなります。

分析に使うデータをどこまで整えればよいか迷う場合は、『データ整備は何をどこまで整える?分析で迷わないための4ステップ』の記事をご参照ください。

【4】分析結果の意味や注意点を関係者に伝える

算出された数値だけを関係者へ共有しても、分析結果を正しく活用してもらえるとは限りません。

分析した対象や条件が分からなければ、その数値をどの顧客や期間についての判断に使えるのか分からないためです。

上司や施策担当者、現場責任者が次の行動を決められるよう、数値と併せて以下の内容も伝えましょう。

  • 分析によって何が分かったか
  • どの対象・期間・条件から得られた結果か
  • 数値にどの程度の誤差やばらつきがあるか
  • 結果から判断できることと、判断できないことは何か

例えば、ECサイトの購買データから得た傾向を、店舗だけを利用する顧客にもそのまま当てはめられるとは限りません。

分析対象に含まれていない顧客や期間にまで結果を当てはめないよう、どの範囲まで判断できるのかを関係者に伝えましょう。

データ分析の結果を意思決定に活かすならCaccoに相談

分析結果を業務に活かすには、元のデータを分析できる状態へ整え、結果をどの判断や施策につなげるかまで一貫して考える必要があります。

分析の目的や元データの状態を曖昧にしたまま集計・分析だけを進めると、必要なデータが不足したり、結果の使い道が定まらなかったりするためです。

Caccoのデータサイエンス」では、分析前のデータ整備と、得られた結果を戦略や施策につなげるデータ活用の両方を支援しています。

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データの状態確認や課題整理の段階から相談できる

「データを活用したいが、何を調べればよいかわからない」という段階でも、Caccoのデータサイエンスに相談できます。

Caccoでは、企業の担当者へのヒアリングと手元にあるデータの棚卸しを行い、分析や意思決定に使えるデータ・項目を精査します。

さらに、「誰が何を判断するために使うのか」から逆算し、以下の観点から整備するデータの要件と今後の進め方を整理します。

  • 業務上の目的:データを使って何を判断し、どの業務を改善したいか
  • データの現状:どのようなデータ・項目があり、分析に使える状態か
  • 必要なデータの要件:不足している項目や、そろえるべき定義・形式・粒度は何か
  • 今後の進め方:データ整備、集計・分析、施策への活用をどの順番で進めるか

ここまでのヒアリングやサンプルデータの確認、課題抽出、解決までの進め方の提案は無料です。

提案後、データ整備や集計・可視化、分析などの実作業を依頼する場合は、支援内容に応じて費用が発生します。

Caccoのデータサイエンスは、特定の分析ツールの導入を前提とせず、企業ごとの課題に合わせて支援内容を組み立てる点も特徴です。

顧客分析の結果を施策判断に活かした事例|アーバンリサーチ様

株式会社アーバンリサーチ様では、顧客の特徴や購買行動をもとに施策を考える「顧客起点」の取り組みを進めるため、Caccoのデータサイエンスを活用した顧客分析を行いました。

取り組みの流れは、以下のとおりです。

  • 課題:キャンペーンなどで一度購入した顧客が、次の購入につながりにくい
  • 使用したデータ:個人情報を除いた顧客情報と、実店舗・ECサイトの購買データ
  • 分析した内容:属性や購入頻度、購入ブランド、値引き率などをもとに、買い方が似ている顧客をグループに分ける
  • 分析結果の活用:顧客グループごとの特徴や今後購入する可能性を、施策やコミュニケーションを考えるための判断材料にする

例えば、購入金額が同じ顧客でも、定価の高額商品を少数買う人と、値引き商品を複数買う人では「買い方」が異なります。

購入頻度やブランド、値引き率まで見ることで、購入金額だけでは分からない顧客像を捉えられます。

アーバンリサーチ様では、分析結果や施策案を次の行動へ反映し、統計データを根拠に仮説を立てて打ち手を検証する習慣が生まれました。

※参考:Caccoのデータサイエンス導入事例「株式会社アーバンリサーチ様」

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データ分析の結果についてよくある質問4つ

分析結果を扱う場面では、データ量や欠損、外れ値、AIの利用などについて判断に迷うことがあります。

ここでは、データ分析の結果についてよくある4つの質問に答えます。

  • 【質問1】完璧なデータがなくても、分析結果は判断材料になりますか?
  • 【質問2】サンプル数が50あれば、分析結果は信頼できますか?
  • 【質問3】外れ値は何%までなら除外してもよいですか?
  • 【質問4】AIが出した分析結果はそのまま信頼してもよいですか?

4つの質問への回答に加え、示された分析結果を実際に使う際の考え方も一緒に押さえておきましょう。

【質問1】完璧なデータがなくても、分析結果は判断材料になりますか?

完璧なデータがなくても、不足している項目や、データが集まっている店舗・顧客層・期間の偏りを明らかにすれば、確認できた範囲で次の行動を考えられます。

例えば、一部店舗のデータしかない場合は、全社の傾向ではなく、データがある店舗に限った傾向として扱います。

完璧なデータを探し続けるのではなく、結果を使える範囲を定め、施策や業務の改善につなげることが大切です。

【質問2】サンプル数が50あれば、分析結果は信頼できますか?

すべての分析に共通する「50件あれば信頼できる」という基準はありません。

必要なサンプル数は、分析目的やデータのばらつき、比較するグループの数、使用する分析方法によって変わります。

特に、日常業務の集計・比較と、予測モデルなどを作る機械学習では、必要なデータ量の考え方が異なります。

サンプル数を考える場面 データ量の考え方
数十件程度のデータから傾向を見たい場合 全体の傾向を判断しようとするより、1件ずつ内容を確認した方がよい場合がある
日常業務の集計・比較に使う場合 分析目的によっては、数百~数万件でも判断材料になる場合がある
機械学習に使う場合 パターンを学習させるため、日常業務の集計・比較より多くのデータが必要になる場合がある

例えば、50人分の顧客データがあっても、年代別の5グループに均等に分ければ1グループは10人分となり、年代ごとの傾向を判断するには情報が少ない可能性があります。

また、その50人分がすべて特定の店舗の顧客なら、他店舗を含む全体の傾向とはいえません。

データの総数だけでなく、何を判断したいのか、比較する各グループに何人分あるのか、どの店舗から集めたのかまで確かめましょう。

【質問3】外れ値は何%までなら除外してもよいですか?

外れ値を除外できる割合に、一律の基準はありません。

入力ミスによる値は1件でも修正または除外が必要ですが、実際の大口注文や需要の急増を示す値は、少数でも重要な判断材料になることがあります。

割合だけで決めず、外れ値が生じた原因、分析目的、除外によって結論が変わるかをもとに判断しましょう。

【質問4】AIが出した分析結果はそのまま信頼してもよいですか?

AIが出した分析結果を、そのまま意思決定に使うのは避けましょう。

AIも入力されたデータと指示をもとに結果を出すため、元データや分析条件に問題があれば、その影響が結果に表れます。

AIによる分析結果を使う前に、担当者が確かめるポイントは以下のとおりです。

  • AIが示した数値を、元データと照らし合わせて検算できるか
  • AIに渡したデータや指示に、分析目的・対象・期間が反映されているか
  • 得られた傾向が、実際の業務や現場の状況と矛盾していないか
  • 分析対象外の顧客や期間にまで、結果を広げていないか

AIを使ってデータを集計したり、複数の選択肢を整理したりしても、どの結果を採用し、どの行動につなげるかは人が判断しましょう。

まとめ

今回は、データ分析の結果が信頼できるかを見極めるポイントや外れ値の扱い方、信頼できる結果を導くために現場で行う取り組みについて解説しました。

データ分析の結果は、数字やグラフの見た目だけで信頼できるか判断できません。

分析結果を業務の意思決定に活かすために、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 誰が何を判断するための分析かを明らかにする
  • 分析対象や期間、データの集め方、集計条件をそろえる
  • データを除外・加工した内容と判断理由を記録する
  • 外れ値は一律に削除せず、発生原因と分析目的に合わせて扱う
  • 他の人が同じ条件と手順で結果を再現できる状態にする
  • 分析結果から判断できることや注意点を、結果を使う人に伝える

これらを押さえることで、分析結果をそのまま受け入れるのではなく、どの範囲まで判断材料として使えるかを見極めやすくなります。

AIや分析ツールを使う場合も、結果の解釈や意思決定まで任せるのではなく、元データや分析条件に問題がないか、得られた結果が実際の業務や現場の状況と矛盾していないかを、人が確かめることが大切です。

自社だけで「分析結果をどこまで信頼してよいかわからない」「データをどのように整え、意思決定につなげればよいか判断できない」とお悩みの場合は、「Caccoのデータサイエンス」にお気軽にご相談ください。

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