特別記事

未経験でも挑戦できるデータサイエンスのインターン選考で何を見る?──学歴より”野心”を重視する理由

かっこのデータサイエンス事業では10年以上にわたって、未経験の学生の皆さんからインターンのご応募をいただいてきました。
しかし、書類選考や面接を通じて実際にお会いする中で、私たちが「どんな点を見ているのか」「どんな想いで選考しているのか」は、これまであまり表に出してこなかった部分かもしれません。

当社のインターン採用で重視しているのは、学歴やこれまでの実績以上に、もっと根本的なこと──その人がどんな経験をしたいと考えているのか、何を学びたいのか、その“野心”を重要視しています。

かっこで過ごすインターン期間が、皆さんにとって確かな成長の場になるように。

今回はインターン選考を担当してきた部長兼取締役の成田さんに、書類や面接で見ているポイント、そしてインターンに込めている想いを率直に語ってもらいました。

応募書類は“テンプレ”じゃなく、“あなた自身”を伝えてほしい

応募書類ですが、テンプレのような内容ばかりだと、正直、会いたいとは思えません。

当社の募集要項をみて、かっこに対する興味や、データサイエンスのインターンシップに参加したい強い想いがあるかを見ています。

また、データサイエンスの分野にどれだけの野心があって、どういうことをしたいのか、そういったことが伝わってくる書類であれば、ほとんど全員と面接の場を設けています。逆に書類からそれらが、ご自身の言葉として伝わってこないと「この人とお話してみたい」という判断にはなりません。

応募してくる学生は「大学で勉強しているデータサイエンスの知識が、社会でどう役に立つのか、実勢経験を積みたい」というケースが多いです。

応募者のほぼ全員がインターン体験記を読んできているので、先輩にあたるインターン生がどういった経験をできたのか、自分のやりたいことが叶うのか、期待値ギャップも少ない印象です。

過去のインターン生の体験記

  • 川上さん『未経験分野への挑戦や取締役へのプレゼン -インターンで得た圧倒的成長-』
  • 宮本さん『文系学生によるかっこのデータサイエンスインターン体験記』
  • 平本さん『地方からフルリモートの挑戦!実業務の難しさを痛感し、そこから得たものとは【データサイエンスインターン】』

学歴よりも「どんな経験をしたいのか」

「学歴フィルターって、やっぱりあるんですか?」と聞かれることもあります。
正直に言うと、当社にはありません。そもそも、学歴=優秀という判断軸を置いていません。

たとえ名の知れた大学に在籍していても、そこに「野心」がなければ採用することはありません。一方で、地方のあまり知られていない大学に通っていても、強い意志とやりたいことが明確であれば、私たちは歓迎します。

だからこそ、本当に学歴は見ていません。
というのも、私自身がいろんな経験を経て今ここにいるのですが、その経験も、学生のみなさんが野心を持って実践すれば、数ヶ月、数年で追いつける範囲にあると思っているんです。それだけ技術の進化もめまぐるしい。

だからこそ、可能性は無限にあると考えています。

面接の際に重視しているのは、データサイエンスという分野に対して、本当に関心や野心があるのか。インターンシップを通じて何を得たいのか、それをなぜやりたいのかを、自分ごととして語れるかどうかです。

なぜかというと、未経験の学生は、試用期間中から新しいことについて勉強し、挑戦してもらう必要があります。

その時に、目的意識や野心がないと、途中でつまずいてしまうと思うからです。

実績はなくてもいい。むしろ、なくて当然です。

でも、自分なりの言葉で「こういうことがやりたい」「これができるようになりたい」と伝えてくれる姿勢に、私たちは可能性を感じています

“伝える力”が成長を分ける──リモート時代の働き方と試用期間の意味

当社では、インターン生を含め、全社員がフルリモートで働いています。

住んでいる場所も、国内外さまざま。だからこそ、日々のコミュニケーションがとても重要になります。

よく面接で聞かれるのが「試用期間ってどう過ごしたらいいですか?」という質問です。当社のインターンでは、面接合格後に試用期間(約1ヵ月間)が始まります。試用期間中は無給で課題(勉強)に取り組んでもらいますが、社員が丁寧なフォローをします。

学生からすると「期限内に課題合格できればOK」と思いがちですが、社会人としては「いつ、どこまで進めて、どのタイミングで誰に相談し、最終的にどれくらいの時間で提出できたのか」といったプロセスそのものが重要となります。

ここの違いを意識して働かないといずれ社会に出たときに苦労するよと、とアドバイスしています。
面接で不合格になる人の共通点として、「コミュニケーションが闊達にできない」というものがあります。

これは、「おしゃべりが得意な人が欲しい」という話ではありません。フルリモートという働き方においては、オフライン以上に積極的な意思疎通が求められるため、面接の場でも「会話がスムーズに成立するか」「楽しく対話できるか」を自然と見ています。

もし不合格になったとしても、それは人格を否定しているわけではありません。 あくまでかっこの組織や働き方にフィットするかどうかの判断です。

それに「リモートで働くのは自分には合わないかもしれない」と感じたとしたら、それも大切な気づきです。

無理に合わせる必要はありません。

大事なのは、自分に合った働き方や環境を早く見つけること。 そうした気づきも、インターンを通して得られる大きな価値だと思っています。

「向いていない」ことを知るのも、インターンの価値

試用課題は、私たちと一緒に働くうえで必要最低限の技術力を測るものです。

データサイエンスの仕事って、分析力も、開発力も、実装力も全部必要なんですよ。

大学では「どれが得意か」「どれが好きか」で進路を決めがちですが、社会で働くという事はそれだけでは成り立ちません。

だからこそ、やってみる。そのうえで「これは向いてないな」と感じたら、それはそれでいいんです。早めに進路判断できる、という意味では、インターンは“早期のキャリア選択”の場でもあると思っています。

実際に、海外の大学から大学院進学を考えていたインターン生が、当社のインターンで実践を経験したことで「この経験があれば大学院で学ぶ意味が薄い」と感じて、就職に切り替えたと報告を受けました。

あの時は、正直すごく嬉しかったですね。「やっていることは間違ってなかった」と改めて思えました。

未経験でいい。でも、野心は持っていてほしい

かっこでは、インターン生を「ひとりの戦力」として迎え入れています。契約の形が違うだけで、社員もインターンも関係ありません。

応募時は未経験でも構いません。むしろ、未経験の方が学ぶ余地も広がると思います。

でも、自分が何をしたいのかどんな未来を描きたいのかその“野心”を応募書類や、面接で伝えてほしいです。

 

成田さん、お話しいただきありがとうございます。
かっこへのインターン応募を考えている学生の皆さんの参考になると嬉しいです。

ぜひあなたの「野心」を応募書類・面接の場で聞かせて下さい。ご応募お待ちしています。

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