最近D2C界隈でよく耳にするようになった「Shopify」。
NIKEのようにAmazonから撤退し「Shopify」へ移行した企業も出てきています。
そんな「Shopify」でどのようにECサイトを立ち上げるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では「Shopify」の概要から、「Shopify」でECサイトを立ち上げる方法、立ち上げ後に実施すべきことまでまとめて整理しました。
まだまだ新しいサービスである「Shopify」。しかし、ECサイトが乱立し競争が激しくなっている状況下で、「Shopify」を知らないとライバルに取り残されてしまう可能性が高いです。
ポイントを絞って解説するので、「Shopify」が何か知りたい方、「Shopify」を今後使っていきたい方はぜひご一読ください。
Contents
「Shopify」でECサイトを立ち上げるには?
「Shopify」でECサイトを立ち上げるには、まずは特徴を理解しておく必要があります。
以下のような特徴についてこれから説明します。
- ECサイトに必要な機能をワンストップで提供
- 多言語・多通貨・海外配送にも対応
- ブランドの世界観を表現可能
「Shopify」は本格的なネットショップが開設できるECプラットフォーム
まず、「Shopify」とはECサイトを、誰でも簡単に開設できるプラットフォームのことです。
ECサイトに必要な機能が全てワンストップで提供されており、世界中にサービスを展開しています。
多言語・多通貨・海外配送にも対応しているため日本国内から海外へ向けて商品を販売する越境ECにも利用可能です。
「Shopify」はAmazonや楽天とどこが違うのか
ただ、「Amazonや楽天のようなプラットフォームとはどこが違うの?」と思う方もいるかと思います。
「Shopify」とAmazonなどのプラットフォームの違いは、ずばり、ブランドの世界観を表現したネットショップを構築できることです。
Amazonなどのプラットフォームを使えば、どんなショップも一律で決められた同じデザインになりますが、「Shopify」を使えば、自身でデザインを決めてECサイトを構築できます。
そのため、自社のこだわりを込めたECサイトを構築したい場合は「Shopify」がおすすめです。
「Shopify」のメリットとは?
「Shopify」導入のメリットは以下の3つです。
- コストパフォーマンスが高い
- 画面や機能のカスタマイズ性が高い
- 決済方法が豊富に用意されている
順番に紹介しますね。
メリット1:コストパフォーマンスが高い
まず「Shopify」導入の1つ目のメリットはコストパフォーマンスが高いことです。
「Shopify」公式の料金体系ページによると「Shopify」の料金プランは以下です。
- ベーシック:月額29$(月額3,000円前後)
- スタンダード:月額79$(月額8,000円前後)
- プレミアム:月額299$(月額30,000円前後)
初期費用がなく、かつ最低月3,000円程度でECサイトを立ち上げ可能です。
自社でゼロからECサイトを構築すると、サーバーを借りる費用や、WEBサイトを構築するための外注費などがかかります。
また、ソフトウエアのアップデートやハードウェアに不具合が起きた際のメンテナンスなどの運用保守費用も必要です。
それらの費用と比べると、月3,000円から利用できる「Shopify」はコストパフォーマンスが高いです。
そしてECサイトの構築費用を抑えることができれば、余ったお金で商品の仕入れや広告宣伝費に投資できます。
メリット2:画面や機能のカスタマイズ性が高い
第2にカスタマイズ性が高いことも「Shopify」のメリットです。
「Shopify」ではテンプレートとして数多くのサイトデザインが豊富に準備されています。
そのため、IT知識のない非エンジニア・デザイナーでも比較的簡単に、ECサイトを見やすくカスタマイズできるのです。
また、「Shopify」には機能を拡張するためのアプリケーションストアが存在します。例えるならAppleの「App Store」のようなものです。
そこからインストールしたアプリケーションを利用すると、商品出荷業務などを効率化できます。
メリット3:決済方法が豊富に用意されている
最後に決済方法が豊富に用意されていることも重要なメリットです。
「Shopify」は豊富な決済方法に対応しています。例えば、仮想通貨などの新しい決済手段にも対応していることが魅力です。
豊富な決済方法に対応しているので「商品を買いたいけど決済できない」といったユーザーの悩みを解消でき、販売機会を逃さず売上をアップできます。
日本以外で使われている決済方法にも対応しており、海外のお客さんを取り込んでいきたい場合も問題ありません。
「Shopify」でECサイトを立ち上げる5つのステップ
「Shopify」では大きく分けると以下の5ステップでECサイトを構築可能です。
- 「Shopify」の無料体験を始める
- 販売する商品を追加する
- テーマを選んでストアページを作成する
- 配送設定・支払方法をカスタマイズする
- ストアを公開する
各ステップについて解説します。
1.「Shopify」の無料体験を始める
「Shopify」を自社で構築する1つ目のステップは「Shopify」の無料体験を始めることです。
「Shopify」では14日間の無料トライアル期間があります。
公式サイトのトップページから画面の指示に従い、アカウントを登録すると、すぐに「Shopify」でECサイトを構築する準備が整います。
14日間の無料体験期間後に必要となる費用などについては、次章で紹介します。
2.販売する商品を追加する
2つ目にやるべきことはオンラインストアへの商品登録です。
商品の登録方法は手動登録、CSV一括登録などがあります。
手動登録を例に挙げると、管理画面の商品管理から以下のような項目の設定が必要です。
- 商品名
- 商品説明
- 商品画像
- 商品価格
- 在庫数
- 配送(重量・カスタム設定)
- 販売チャネル
商品の魅力が存分に伝わるように、人気ショップを分析して商品説明や商品画像を工夫することが重要です。
3.テーマを選んでストアページを作成する
「Shopify」の自社構築における3つ目のステップはオンラインストアのテーマ選択です。
「Shopify」テーマストアと呼ばれるサイトに豊富に用意されているテンプレートから、自社のブランドイメージに合ったテーマを選択しましょう。
このテーマにより、ECサイトトップ画面や商品を表示する画面のデザインが決まります。
テーマを選ぶ際に「View demo」というボタンから、デモンストレーションを見ることが可能です。
デモ画面で、テーマがブランドの世界観と一致しているか確認することをおすすめします。
4.配送設定・支払方法をカスタマイズする
「Shopify」を自社で構築する4つ目のステップは配送設定・支払方法をカスタマイズするです。
「Shopify」では配送場所や商品の大きさ・重さなどの軸で、配送サービスの料金をカスタマイズできます。
「5,000円以上で送料無料」のような売上アップに直結する設定もできるので、抜け漏れなく設定したいところです。
また「Shopify」には各種クレジットカード払い以外にも、以下の通り様々な決済方法が準備されています。
- 携帯キャリア決済
- Paidy
- GMOイプシロン
- SBペイメントサービス
- 2Checkout
- CyberSource
- BitPay
- 「Shopify」 ペイメント
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
この中で特におすすめは「Shopify」ペイメント。他の決済方法と違って取引手数料や振込手数料がかからないため、とりあえず入れておきましょう。
5.ストアを公開する
最後のステップはストアを公開するです。
まずはECサイトトップ画面や、商品ページのデザインをチェックしてみましょう。ブランドの世界観に一致しているか必ず確認しておくことが大切です。
また、「Shopify」 ペイメントセクションから「テストモードを使用する」 をクリックして、配送料・支払方法の最終チェックも含めたECサイトの動作を確認することも重要です。
動作確認が済んだらストアを公開して、世の中に自身の商品を届けましょう!
「Shopify」でECサイトを立ち上げるのに必要な費用
自社で立ち上げるのであれば費用は「Shopify」利用料だけで済みますが、「Shopify」の構築を外部へ依頼する場合、約100~300万円ほどの費用が必要となります。
詳しくは『Shopifyを構築するにはどうするべき?依頼費用や選び方まとめ』の記事をご参照ください。
「Shopify」でECサイトを立ち上げ後に必ず実施すべきこと
最後にECサイト立ち上げ後に必ずやっておきたい2つのことを紹介します。
- アナリティクスツールを導入する
- 「Shopify」のストアページを宣伝する
立ち上げた後が大切ですので実践してみてください。
1.アナリティクスツールを導入する
まずは、Googleアナリティクスなどのツールを導入するのが大切です。
なぜなら、アナリティクスツールを使えば自社の顧客像を理解し、商品開発やキャンペーン施策に活かしていけるからです。
Googleアナリティクスなどのツールを活用すれば、自社のサイトにどこから、どんな人が、何人くらい流入しているかを分析できます。
そのため、広告を出稿した後の効果検証における必須ツールです。
すぐに導入して、日々数字を追うようにしておきましょう。
2.「Shopify」のストアページを宣伝する
「Shopify」のストアページを宣伝するのも重要です。
なぜなら、ただECサイトを構築しただけでは顧客に気づいてもらえず集客が伸び悩む可能性が高いからです。
宣伝する際には、まずは「誰に・何を・どうやって」伝えるのかを考える必要があります。
ペルソナを決めて、商品のこれだけは伝えたいというポイントを絞り、宣伝用のテキストやバナー、動画広告を作成しましょう。
SNSやブログを活用してストアを宣伝するのも良いですし、予算がある場合は広告システムに出稿してみるのも手です。
詳しくは『【完全版】Shopifyを使って集客する8つの方法。効果の測定方法も紹介』の記事をご参照ください。
「Shopify」でECサイトを立ち上げて売上を拡大しましょう!
今回は「Shopify」でECサイトを立ち上げる5つのステップから立ち上げ後に実施すべきことを紹介しました。
振り返りになりますが、「Shopify」では大きく分けると以下の5ステップでECサイトを構築可能です。
- 「Shopify」の無料体験を始める
- 販売する商品を追加する
- テーマを選んでストアページを作成する
- 配送設定・支払方法をカスタマイズする
- ストアを公開する
構築する前に人気のECサイトを調査してみて、サイトのデザインや商品説明の文言などを分析してみるのがおすすめです。
また、ブランドの世界観に合っているかを確認することも欠かせません。
立ち上げ後はアナリティクスツールの活用、ストアページの宣伝を行い、集客キャンペーンと効果検証のサイクルを回し続けましょう。