ネットショップ成功のカギは、すでにうまくいっている事例を分析して、自社の戦略に活かしていくことです。
競合のECサイトだけでなく、自社と全く違う商品を扱うECサイトも参考にすることで、同業他社を出し抜ける施策のヒントを得られます。
しかし、1から成功しているネットショップを探すのは大変ですよね。
そこでこの記事では、ネットショップの成功事例を以下の順に紹介します。
- 事例からわかる失敗しないECサイトの共通点
- アパレル系ネットショップの成功事例3選
- 食品系ネットショップの成功事例3選
- 雑貨、コスメ系ネットショップの成功事例3選
自社と違うジャンルの事例を見ることで、同業他社が思いつかない意外なアイデアを発見しやすくなります。
これからネットショップを運営していきたい方も、すでにあるECサイトがなんとなく伸び悩んでいる方も、ぜひご一読ください。
Contents
事例からわかる失敗しないECサイトの共通点は「分析と戦略」
事例の前に結論からお伝えすると、失敗しないECサイトは「分析と戦略」に取り組んでいるという共通点があります。
まずは自社のネットショップをありのままに分析し、その結果をもとに大きな方針としての戦略を立てているのです。
その後、戦略から落とし込んだ施策を打ち、着実に成果を伸ばしています。
続いては、ネットショップの中でも激戦区である「アパレル・食品・雑貨、コスメ」の事例を順に紹介していきます。
アパレル系ネットショップの成功事例3選
まずはアパレル系ネットショップの成功事例として、以下3社を紹介します。
- 有限会社フレックス「PAJAMAYA IZUMM」
- 株式会社クロシェ「CLOCHE ONLINE SHOP」
- 株式会社FABRIC TOKYO「FABRIC TOKYO」
アパレルは代表的な激戦ジャンルですが、実際の使用感をどのように伝えるか工夫しているショップが成功しています。
1. 有限会社フレックス「PAJAMAYA IZUMM」
有限会社フレックスが運営するパジャマ専門ECサイト「PAJAMAYA IZUMM」は、使用シーンに応じた特集ページを用意して、お客様が商品を選ぶ手助けをしています。
お客様はどのような人で、何のコンテンツを求めているのか考え抜いているからこそ、ニーズに刺さるコンテンツを作成できるのです。
インターネット上でのアパレル購入は試着できないのが大きなネックですが、購入前の不安をしっかり解消して売上を伸ばしている事例といえます。
2. 株式会社クロシェ「CLOCHE ONLINE SHOP」
「CLOCHE ONLINE SHOP」は、実店舗も展開している株式会社クロシェが運営するネットショップです。
実店舗のスタッフによるオンライン接客に力を入れているのが特徴で、インスタライブなどでコーディネートの提案をしています。
新型コロナウイルスの影響で店舗での営業が難しくなった逆境を逆手にとって、売上を伸ばした事例です。
3. 株式会社FABRIC TOKYO「FABRIC TOKYO」
引用:FABRIC TOKYO
メンズのオーダースーツを販売する株式会社FABRIC TOKYOのネットショップが「FABRIC TOKYO」です。
特徴的なのは実店舗では1時間ほどの採寸をするだけで、購入の必要がないことです。
採寸データはネット上に保存されて、いつでも気軽に39,800円からオーダースーツを頼めます。
このように「FABRIC TOKYO」は、今までのオーダースーツにあった「敷居も値段も高い」というイメージをなくして成功したネットショップの事例です。
食品系ネットショップの成功事例3選
食品は口に入れるものであるため、特にお客様が不安に感じやすいジャンルの商品ですが、成功しているネットショップはあります。
ここからは食品系ネットショップとして成功している事例として、以下3社を紹介します。
- 株式会社早和果樹園「紀州 有田みかん 早和果樹園」
- 株式会社 伝統デザイン工房「職人醤油」
- 株式会社ヤッホーブルーイング「よなよなの里」
1. 株式会社早和果樹園「紀州 有田みかん 早和果樹園」
「紀州 有田みかん 早和果樹園」は和歌山県の有田みかんを栽培し、その後の加工から販売まで取り組んでいる株式会社早和果樹園のネットショップです。
ショップ立ち上げは2007年と10年以上の歴史があるECサイトですが、2022年にはみかんの基礎情報や商品紹介などの読み物を掲載しはじめました。
取り組んだことのない施策にもチャレンジし続けることで、成果を出し続けているネットショップといえます。
2. 株式会社 伝統デザイン工房「職人醤油」
引用:職人醤油
株式会社 伝統デザイン工房が運営する「職人醤油」は、その名の通り40名を超える職人が作った醤油を販売するネットショップです。
特徴的なのは職人と蔵元の想いを伝えている、オリジナルのページがそれぞれ用意されていることです。
豊富な写真とともに、職人や蔵元について余すことなく伝えています。
ネットショップでありながら「作り手の顔が見える」ことにより、お客様が安心して購入できるサイトづくりをしている事例です。
3. 株式会社ヤッホーブルーイング「よなよなの里」
引用:よなよなの里
クラフトビールのメーカーである株式会社ヤッホーブルーイングが運営するネットショップが「よなよなの里」です。
「ECサイト=商品を販売する場所」と役割を固定することなく、ビールづくりにまつわる想いやこだわり、イベントなどの情報を発信する場所としても位置づけています。
販売もふくめ、お客様との関係をつくる場所としてネットショップを定義することで成功している事例です。
雑貨、コスメ系ネットショップの成功事例3選
雑貨やコスメは様々なECサイトがあり、楽天やAmazonなどのECモールも力を入れているジャンルですが、自社ECとして成功している事例もあるのです。
雑貨やコスメを販売するネットショップの事例として、以下3社を紹介します。
- 石けん百貨株式会社「石鹸百科」
- 株式会社クラシコム「北欧、暮らしの道具店」
- 株式会社シマダトレーディング「NOCE」
1. 石けん百貨株式会社「石鹸百科」
引用:石鹸百科
石けん百貨株式会社が運営する「石鹸百科」は、その名の通り石鹸を中心とした生活雑貨を扱うネットショップです。
特徴はECサイトを訪れるお客様が興味を持つようなコンテンツを提供していることです。
洗剤の選び方や掃除の手順など、商品にまつわるお客様の疑問をサイト内のコンテンツで解決しています。
2. 株式会社クラシコム「北欧、暮らしの道具店」
引用:北欧、暮らしの道具店
「北欧、暮らしの道具店」は株式会社クラシコムが運営している、北欧チックな雑貨や小物を販売するネットショップです。
社員が実際に商品を使いながら、活用方法を提案するコンテンツなど、商品を購入する気がなくてもサイトを見に来てしまう設計が特徴です。
商品の使用感がわかるようなコンテンツも多く、商品を買う前の不安を解消しようとしているのも1つの強みといえます。
3. 株式会社シマダトレーディング「NOCE」
引用:NOCE
家具の販売サイト「NOCE」は、株式会社シマダトレーディングが運営しています。
特徴はさまざまなルームコーディネートを写真で掲載している点です。
「この家具は自分の部屋に合うのかな」というお客様の不安をコンテンツで解消し、購入後のイメージをふくらませる工夫をしています。
ネットショップを伸ばすには、まず自社ECサイトの分析から
この記事ではネットショップの成功事例として、以下9社のサイトを紹介しました。
【アパレル系ネットショップの成功事例】
- 有限会社フレックス「PAJAMAYA IZUMM」
- 株式会社クロシェ「CLOCHE ONLINE SHOP」
- 株式会社FABRIC TOKYO「FABRIC TOKYO」
【食品系ネットショップの成功事例】
- 株式会社早和果樹園「紀州 有田みかん 早和果樹園」
- 株式会社 伝統デザイン工房「職人醤油」
- 株式会社ヤッホーブルーイング「よなよなの里」
【雑貨、コスメ系ネットショップの成功事例】
- 石けん百貨株式会社「石鹸百科」
- 株式会社クラシコム「北欧、暮らしの道具店」
- 株式会社シマダトレーディング「NOCE」
どのネットショップにも共通しているのが、お客様が何に困っているかを考え抜いていることです。
そのうえで自社のECサイトや商品が提供する価値によって、お客様の課題を解決して売上を伸ばしています。
まずは自社のECサイトがどのような課題を解決できるのか、分析してはっきり言語化することからはじめてみてください。