EC・カートシステム

ShopifyでECサイトを立ち上げる方法は?4つのステップをやさしく解説

「Shopifyで、自社ECサイトを立ち上げたい」
「実際にECサイトを立ち上げる方法や手順を知りたい」

このようにお考えではありませんか。

本記事では、ShopifyでECサイトを立ち上げる方法や手順を解説します。ShopifyでECサイトを立ち上げるうえで悩むプランの違いや、運営時のポイントもまとめているので、ぜひ最後までお読みください。

ShopifyでECサイトを立ち上げる3つの方法

まずは、ShopifyでECサイトを立ち上げる3つの方法を紹介します。

  1. 自社で開発する
  2. フリーランスへ依頼する
  3. 制作会社へ依頼する

それぞれの特徴を知って、自社に合った方法を選びましょう。

1.自社で開発する

最初に紹介する方法は、「自社で開発する」方法です。一般的にWeb制作をするときは、HTMLやPHPなどの専門的な知識が必要となります。

しかしShopifyでは、

  • テンプレートを使って、デザインも重視したECサイトが作れる
  • ECサイトに必要な基本的な機能を使える

といったこともあり、ECサイトが作りやすいです。

また、機能追加も「Shopify アプリストア」でアプリを追加するだけでできることも多く、機能の追加も簡単です。ECサイトに必要な機能を、別途開発する必要がありません。

一方で、自社でShopifyを使ったECサイトの構築方法は学ぶ必要があります。とはいえ、手順が分かれば構築自体はそこまで難しくありません。具体的な手順については、後述します。

外注費用を抑えて、Shopifyを導入したい方におすすめです!

2.フリーランスへ依頼する

自社で開発しないのであれば、「フリーランスへ依頼する」方法もあります。

Shopifyを専門とするフリーランスエンジニアも多く、制作会社よりも費用を抑えてECサイトを構築できる可能性があります。

一方で、人をしっかり選ばないと「期待したECサイトとイメージが違った」「納品日を過ぎても納品されない」といったことが起こる可能性もゼロではありません。実績や評価などをしっかり見極めたうえで、依頼するのがおすすめです。

フリーランスを探すには、クラウドソーシングサイトで募集するのが一般的です。

たとえば、クラウドソーシングサイトのLancers(ランサーズ)なら、発注者メニューの検索バーで「Shopify」と検索するだけでフリーランスエンジニアの候補が検索できます。

自社で開発するより費用はかかりますが、基本機能以上のECサイトが立ち上げられます。

3.制作会社へ依頼する

最後に、「制作会社へ依頼する方法」を紹介します。制作会社への依頼は費用がかかりますが、その分、付加価値となるメリットも多いです。

たとえば制作会社によっては、以下のようなサポートがついていることもあります。

  • 戦略面からサポートしてもらえる
  • 集客も設計・実施してくれる
  • ECサイト構築後の運用も代行してもらえる

「ECサイトを立ち上げた先を見据えてサポート企業を探したい」
「Shopify公式認定パートナー企業など、スキルの高い企業に構築をお願いしたい」
といった場合に、特におすすめです!

なお、ShopifyのECサイト構築を外部に依頼する場合の手順や選び方に関して、以下の記事で詳しくまとめています。おすすめの制作会社も紹介しているので、構築依頼を考えている方はご一読ください。

Shopifyにある3つのプランの特徴や違いとは?

Shopifyには、メインとなるプランが3つあります。

それぞれの特徴を一部ピックアップしたので、下記の表をご覧ください。

ベーシックプラン スタンダードプラン プレミアムプラン
月額費用 $29(約3,300円) $79(約9,000円) $299(34,000円)
スタッフアカウント数 2 5 15
レポート 標準 高度
日本のオンラインクレジットカード手数料 3.4% 3.3% 3.25%
海外/アメックスのオンラインクレジットカード手数料 3.9% 3.85% 3.8%
Shopifyペイメントを利用していない場合の取引手数料 2.0% 1.0% 0.5%
特徴 ・基本的な機能を持ったECサイトを構築できる ・複数のスタッフアカウントで操作できる
・標準のレポートを表示できる
・各種手数料が安い
・高度なレポートを表示できる
おすすめの企業 ・初めてECサイトを作る企業
・少数精鋭でECサイトを運営する企業
・複数のチームで運用したい企業
・レポートの活用してマーケティングに注力したい企業
・ECサイト運営に慣れている企業
・よりマーケティングに力を入れたい企業
・安価な手数料の恩恵を受けられる企業

プランによる違いは、以下の3つです。

  • スタッフアカウントの数:管理画面を操作できるアカウントの数
  • レポートの種類:財務や製品分析といった分析結果
  • 手数料:キャッシュレス決済事業者に支払う金額

EC担当者が多い場合は、スタッフアカウント数の多いグレードが高いプランを選ぶのをおすすめします。

また、Shopifyは財務や製品分析、利益といったレポート機能が豊富です。レポートを活用して、多角的に戦略を立てたい場合はグレードの高いプランがおすすめです。

なお、Shopifyのプランにはメインの3つのプラン以外に、よりお手軽なプランと最上位のプランがあります。

ShopifyLite ShopifyPlus
月額費用 $9(約1,000円) $2,000(約230,000円)
特徴 ・カートボタンを設置する機能のみ ・通常プランよりできることが多い
おすすめの企業 ・ECサイトを立ち上げず、既存のウェブサイトやSNSにカート機能を追加して商品を販売したい企業 ・商品の取引量が多いECサイトを運営している企業
・BtoB向けのECサイトを運営している企業

自社の規模や将来的なビジョンに合わせて、最適なプランを選びましょう。

ShopifyでECサイトを立ち上げる4つのステップ

自社でECサイトを立ち上げるためには、下記の4つのステップで進めます。

  1. 「Shopify」のアカウント登録
  2. オンラインストアへ商品登録
  3. オンラインストアのテーマを選択
  4. 送料・決済方法の設定

順番に見ていきましょう。

【ステップ1】「Shopify」のアカウント登録

まずは、Shopifyのアカウントを登録していきましょう。手順は、以下の通りです。

1.公式サイトにアクセスして、トップページからメールアドレスを入力しましょう。

2.画面が変われば、下記の内容を入力します。

  • メールアドレス
  • パスワード
  • ストアの名前
  • ストアのURL


3.「ストアを開く」をクリックします。

4.簡単なアンケートを入力します。

5.自身の情報を入力して「ストアに入る」をクリックします。

ボタンをクリックすると、Shopifyアカウントが作成できます。

【ステップ2】オンラインストアへ商品登録

続いて、オンラインストアへ商品を登録します。手順は、以下の通りです。

1.管理画面サイドメニューの「商品管理」をクリックします。

2.「商品を追加する」をクリックします。

3.下記のような商品の情報を入力します。

  • タイトル
  • 商品説明
  • メディア
  • 商品価格


4.入力が終われば「保存する」をクリックします。

これで、オンラインストアへの商品登録が完了です。ECサイトを立ち上げるまで、残り半分です。

【ステップ3】オンラインストアのテーマを選択

続けて、オンラインストアのテーマを選択しましょう。手順は、以下の通りです。

1.管理画面サイドメニューから「オンラインストア」をクリックします。

2.無料テーマを探す場合は「無料のテーマを探す」、有料テーマを探す場合は「テーマストアにアクセスする」をクリックします。

3.好きなテーマを追加して、「テーマライブラリーに追加する」をクリックします

4.「アクション」から「公開」をクリックします。

また、「カスタマイズ」ボタンをクリックすると、テーマエディターに遷移します。

編集できるので、好みのデザインに変更しましょう。

【ステップ4】送料・決済方法の設定

最後に、送料と決済方法を設定します。それぞれ見ていきましょう。

送料の設定

まずは、送料の設定の手順を見ていきましょう。手順は、以下の通りです。

1.管理画面から「設定」をクリックします。

2.「配送と配達」をクリックします。

3.「送料を管理する」をクリックします。

4.発送先ごとに送料を変える場合は、国内配送の横にある「・・・」から「ゾーンを編集する」をクリックします。

5.検索バーに「日本」と入力します。

6.都道府県のチェックボックスを操作し、「完了」をクリックします。

7.通常配送の横にある「・・・」から、「送料を編集する」をクリックします。

8.「料金の名前」を決めて「費用」に金額を入力します。重量を条件にしたい場合は「アイテムの重量に基づく」にチェックします。金額を条件にしたい場合は「注文額に基づく」にチェックします。入力し終えたら「完了」をクリックします。

9.重量ごとに送料を設定したい場合や金額によって送料無料にしたい場合は「送料を追加」をクリックして同じ作業を繰り返します。

10.エリアを追加したい場合は「新しい配送エリアを作成する」をクリックして、同様の手順を繰り返します。

決済方法の設定

次に、決済方法の設定の手順を見ていきましょう。手順は、以下の通りです。

1.管理画面から「設定」をクリックします。

2.「決済」をクリックします。

3.「アカウントの設定を完了する」をクリックします。

4.各支払い情報を登録します。
Shopifyでは、下記のようにさまざまな決済方法に対応しています。

  • 携帯キャリア決済
  • Paidy
  • GMOイプシロン
  • SBペイメントサービス
  • 2Checkout
  • CyberSource
  • BitPay
  • Shopifyペイメント
  • ApplePay
  • GooglePay
  • ShopPay
  • PayPal
  • AmazonPay
  • KOMOJU

また、取引手数料はShopifyペイメントならかかりませんが、ほかは0.5〜2.0%が発生します。

ShopifyのECサイトを運営するうえでの3つのポイント

ShopifyのECサイトを運営するなら、下記の3つのポイントを押さえておきましょう。

  1. Shopifyアプリストアで運用をラクに
  2. Shopifyとあわせて集客方法を考える
  3. 信頼を落とさないように不正対策を徹底する

ECサイトで円滑かつ売上を上げるために重要なので、確認しておきます。

【ポイント1】Shopifyアプリストアで運用をラクに

Shopifyでは、下記のようなカテゴリから、さまざまなアプリを導入できます。

  • 商品配達と販売
  • ストアデザイン
  • マーケティング
  • 配送と配達
  • カスタマーサービス

数あるアプリを自由に組み合わせて、ECサイトに機能をプラスできるので、管理や販売がやりやすくなります。

例えば、下記のアプリが有名です。

▼Shopifyアプリストアのアプリ例
Product Reviews:カスタマーレビュー機能を実装できるアプリ
Gorgias-Live chat & Helpdesk:顧客をサポートできるアプリ
Bold Subscriptions:定期購入できるようにするアプリ

アプリをうまく活用すれば、運用を楽にしたり顧客満足度を上げて口コミ効果を狙えたりできます。

【ポイント2】Shopifyとあわせて集客方法を考える

ShopifyでECサイトを立ち上げたら、集客方法を考えましょう。

商品を作れば売れる時代は終わり、より高い付加価値のある商品やサービスを企業が積極的にアピールしなければいけません。

Webから集客するときは、

  • 短期的に見て成果の上がりやすい施策
  • 長期的に見て成果の上がりやすい施策

に分けて施策を打つのがおすすめです。

▼短期的に成果の上がりやすい施策の例
・広告(Google広告、SNS広告など)

▼長期的に成果の上がりやすい施策の例
・SEO(オウンドメディアを立ち上げて記事を執筆する)
・SNS(アカウントを運用して育てる)

広告は、予算が潤沢であればすぐに集客が見込める施策です。その分、広告を打ち続ける限りずっと費用がかかってしまうデメリットはあります。

一方でSEOは、記事を仕込んで上位表示を見込めるまでに時間のかかる施策です。しかし一度成果が上がれば安定的に流入を見込みやすく、長期的に見れば費用を抑えやすいのが特徴です。

SNSも同様に、アカウントを育てるまでは時間がかかります。しかし濃いファンのフォロワーが増えることで、新規商品を打った時に安定的な購入が見込める可能性も多いです。

それぞれ一長一短あるため、複数の施策を組み合わせて実施することをおすすめします。

【ポイント3】信頼を落とさないように不正対策を徹底する

ECサイトの認知が増えると、不正も増えてきます。そのため、不正対策を検討するのがおすすめです。

実際に総務省による「不正アクセス行為の発生状況」では、不正アクセス数は増加傾向にあると報告されています。

※参考:総務省「不正アクセス行為の発生状況

令和元年から令和2年にかけては、わずかに減少していますが、それでも平成29年から比べると約2倍の発生件数となりました。

不正アクセスが増えて怖いのは、不正者への対応に追われてしまう点です。例えば、下記のような事態が考えられます。

  1. 注文データを確認して不正者がいないかチェックが必要となる
  2. チャージバックが起きてしまって対応に追われる
  3. 転売により「賞味期限の切れた商品が届いた」といったクレームを受けてしまう恐れがある

最悪の場合、商品や企業の信頼が失墜して顧客離れを引き起こしかねません。

 

ネット通販・D2C事業が上手く軌道に乗り、注文の増加・売上の拡大・ブランド認知度が向上してくると、不正注文も増えてきます。

不正注文とは、クレジットカードを不正利用した商品の購入や悪質な転売目的での商品購入などのことを指します。

これらが起こると自社の利益が減ったり、商品は発送しているのに売り上げになっていない..なんてことになってしまいます。

すでに月100件以上の注文があったり、不正注文の管理の仕方を知らない事業者などは以下の記事を参考に不正注文対策をしましょう。

〜ネット通販(EC)やD2C事業に付きまとう不正注文が起こる原因や対策を解説〜
フセラボ 不正注文対策について

まとめ:魅力的なECサイトを立ち上げて売上アップを目指そう

今回は、ShopifyでECサイトを立ち上げる方法について解説いたしました。Shopifyには通常プランが3つあり、企業規模や将来のビジョンに合わせて最適なプランを選ぶのが重要です。
また、ECサイトを立ち上げたら、

  • アプリを活用した機能の追加
  • ECサイトの売上につながる集客施策の実施

などを進めて、ECサイトの売上アップにつなげていくことをおすすめします。

なお、不正注文についても対策を講じておきたいところです。とはいえECサイト立ち上げ当初から大規模なサービスを導入しづらいことも多いでしょう。

そんなときは、コスパ良く導入できるサービスを検討してみてはいかがでしょうか。「不正チェッカー」なら、最短2週間かつ月額固定費4,000円から導入が可能です。

実際に不正注文が起きて悪い口コミが増えてしまう前に、対策しておくことがおすすめです。不正チェッカーの詳細は、以下をご確認ください。

\月4,000円で利用できる不正注文検知サービス!/
チャージバック、転売にさよなら「不正チェッカー」

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