新卒入社の決め手は
成長できる環境があったから
── 高田さんは学生インターンから今年4月に新卒の正社員として入社してくれましたが、大学時代はどんなことをやっていましたか?
またかっこのインターンに参加したきっかけを教えてください。
高田 「僕は滋賀大学のデータサイエンス学部、大学院のデータサイエンス研究科でデータサイエンスを学んでいました。
大学では多変量解析をテーマとするゼミでPythonとかRという言語を使って分析をしていて、学部生の時は農業系のデータを取り扱って、日射や降水量といった天候が、稲の収穫量の多さ・品質にどのように影響しているかを分析していました。
大学院の時は、陸上選手のデータを扱っていて、長距離選手の走っている時の姿勢が疲れ具体にどのように影響するのかを分析していましたね。
かっこのインターンには大学院の1回生の秋から参加したんですけど、データサイエンスを実践的にやりたいというのと、滋賀県に住んでいたのでリモートでできるインターンを探していてかっこのインターンを見つけました。
応募の時にインターン生の体験記が載っている「かっこデータサイエンスぶろぐ」を僕も読みましたね。」
── インターンに参加してから今までどんな業務に携わってきたんですか?
高田 「インターンに入ってすぐは、文房具メーカーさんのプロジェクトに参加させてもらいました。このプロジェクトは、利益を最大化するため、各文房具の生産量を最適化するプロジェクトでした。
例えば、カレンダーなどといった1年ぽっきりの消耗品は売れ残ると来年売れないし、少なく作っても機会損失となってしまいます。ですが、流行があり日々売れる製品が変わる中、製品を発売する何ヶ月も前に生産量を決めないといけないのが課題でした。
他の日用品については、膨大な種類がある中で、一つ一つの在庫量を適切に管理するのは難しいんですね。それらの商品の適切な生産量はどれくらいかというのを決めるためにデータ分析するというものでした。
ただ、僕が参加したときには、分析はほとんど終わっていて、メーカーさんが毎年自分達で生産量を管理するシステムを開発するというフェーズで、そこでシステム開発を担当することになりました。」
── 分析だけではなく、システム開発もデータサイエンス事業部でやっているんですね!高田さんは開発をやったことがあったのですか?
高田 「開発はやったことが無くて自分でまず調べて、その上でわからないところを先輩社員に教えてもらいながらやりましたね。
ただ、この開発自体もほぼ終わりかけのフェーズで参加したので、僕はいわゆる「保守」の部分を担当したぐらいですね(笑)」
── 文房具メーカーさんのプロジェクトが完成した後はどんなプロジェクトに?
高田 「次のプロジェクトは2022年2月から今も継続してやっているんですけど、【O-PLUXのカスタマーサクセス】のプロジェクトで、
『長く使ってもらうか、その中でかっことしても利益をあげること』を目的に、カスタマーサクセス部の方がされる仕事をサポートするといった内容になります。」
※O-PLUX・・・かっこが提供するECサイトの不正注文を見抜く クラウドサービス。クレジット・後払い・代引きの各決済における詐欺・いたずら注文や、転売目的での大量注文など幅広い不正を見抜くサービスとしてEC事業者様を中心に導入いただいています。
高田 「そこでは、加盟店さんに効果を感じてもらうことが大事なのですが、O-PLUXの機能を上手く使えていなかったり、そもそも担当者が変わりO-PLUXの利用に関心が無くなったなどあれば、効果を感じれないままフェードアウト(サービス解約)してしまいます。
その中で、ベテラン社員が今までの経験・感覚で行ってきた各加盟店へのサポートですが、各加盟店の利用効果を数値化し、実際にベテラン社員の感覚と合っているか、その数値をもとにまた他の人が同じようにサポートできることを目標に立ち上がったプロジェクトになります。
このプロジェクトは分析して、システム開発してっていう流れのプロジェクトなんですけど僕は両方に携わっていて、他のインターン生とかとも仕事を割り振りながら進めてきましたね。」
── ベテラン社員の感覚・経験を数値化するって具体的にはどういうことをしているんですか?
高田 「この会社が解約になりそう、っていうのはこれまで社員がクライアントと接する中で感覚的に掴んでいた部分だったんですけど、利用効果を数値化することでデータから判断できるようにしました。
O-PLUXの利用効果を数値的に出したんですけど、わかりやすい指標としてはROIという指標で、『ROI=不正防止できた金額/
O-PLUXの利用金額』という計算式なんですけど、ROIが「1」以上だと、O-PLUXを利用するために投資した金額よりもO-PLUXによって被害を防げた不正注文の金額の方が大きく、O-PLUXへの投資対効果が充分出ていると考えられます。
逆に、『1』以下になればなるほど、投じた金額に対して、被害を防げていなかったり、そもそも被害が起きていない可能性があります。そのようなことが、感覚ではなく数値で把握できるようにしました。こういった数値から、どの数値が低いと解約に繋がりやすいのか、を分析したりしています。
それ以外にも細かい依頼で、基礎集計したり不正チェッカーとO-PLUXの効果の比較をしたりもしました。」
── インターンに参加して成長したなと感じたことはありますか?
高田 「大学ではデータ分析することを中心に学んできたのですが、何を目的としてデータ分析を行うのか、そのために必要なデータは何なのか、正しくそれを伝えるためにはどうすればよいのかを考える機会が多く、勉強になりました。
分析しか知らないと、そこだけに頭がいって分析のことだけ勉強しがちなんですけど、インターンに参加したことで分析・開発等色んなフェーズに関わることができて、その視点をもってこういう勉強をしようと決めたり、視野が広がったなと感じますね。」
── インターンを通して、そのままかっこへ新卒として入社を決めたのは、どんな所が魅力的だったのですか??
高田 「いくつかあるんですけど、上司とか一緒に働く人がどんな人なのかわかっているというのがまず安心感がありましたね。
業務内容も自分がやりたいことができる環境でした。上述したように分析以外にも携われるのがよかったです。企業によっては分析だけしかできなかったり、大手だと企業としては色々やっているけど、業務としては一部にしか携われないとか、あるようなので。
それとインターンで働く中で成長できる環境だなと感じました。先輩社員につきっきりで面倒を見てもらえているなと感じていて、レベルの高いデータサイエンティストの社員に毎回報告・相談して、フィードバックしてもらえる環境は本当にありがたいなと思いますね。僕はまだできないことが多いので、今も毎日しごかれてます(笑)」
── 正社員となった今、高田さんは新入社員ながら、大手企業との共同プロジェクトも担当しているんですよね?
高田 「はい、プロジェクト自体は去年から開始しているプロジェクトなんですけど、僕は正社員になった年の4月から参加しています。
通信事業者や広告代理店などの5社からなるプロジェクトで、大手企業のSNSの公式アカウントを通じた施策を行うチームで、分析担当としてアサインしています。公式アカウントを接点として様々な施策を行いサービスの利用を高めて、どのようにしたら利益を上げられるのかを検討しています。」
── 当業務の幅も広がる中、これからの目標はありますか?
高田 「データサイエンティストは、大きくデータアナリシス分野・エンジニア分野・ビジネス分野の3つに分けられることが多く、それぞれの分野で精通した人になるか、バランスよく関われる人になるかの道があると思うのですが、自分はバランスよく関われる人になりたいと考えています。一気通貫で案件に関われるデータサイエンティストになりたいですね。」
── ありがとうございました!
新卒で入社して数か月とは思えない活躍ぶりですね!インターンでしっかり実務経験を積んできたんだなとお話を聞いて感じました。
これからはインターン生を育成する側としての活躍も期待しています!
データサイエンス事業部の
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2023年5月取材 ※文中発言欄の敬称略。内容は取材時のものです。
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