世の中の実データを、ビジネスの判断材料に。
「知識が少なくても採用後に意欲的に学べば大丈夫。
興味があるならインターンとして飛び込んで!」
── 「データサイエンス」という分野は、最近のビジネスでは非常に注目を集めていますよね。古家くんは、どういうところから興味を持ち始めたんでしょう?
古家 「データサイエンスについては、大学でパターン認識の授業を取ったのがきっかけだったと思います。
なんとなく面白そうだからという理由で取った授業でしたが、先生の講義が上手なのもあってどんどん引き込まれていきました。ちなみにこの授業が大学生活で一番面白かった、興味を持てた講義でした」
── そこから、かっこのインターンに応募してくれたわけですね。
古家 「はい。他の多くのインターン生とは違い、就活が(ほぼ)終わっている状態でかっこに応募しました。
就職先でデータサイエンスに関わっていきそうな職種だったので、いわゆる『データサイエンス』なるものを勉強してから入社したいと考え始めました」
── 数あるインターン先から、かっこを選んだ理由はあったのでしょうか。
古家 「かっこに来る前に他の会社で長期インターンをしていたのですが、そこで扱っていたプログラミング言語がPHPとSQL(※1)でした。データサイエンスではpythonという言語が主流らしいというのを見聞きしていましたが、学校ではその授業はないし、学び方もイマイチ分かりません」
古家 「そこで、pythonを学びながら仕事ができるインターンがないかとキャリアバイト(※2)を眺めていました。すると、かっこでは試用期間があり、pythonを勉強してから業務に入るみたいだということで応募しました。
あとはSQLも少し扱えたこともあって、きっと面接は通るだろうと(笑)」
※2:かっこがインターンを募集している求人媒体
── 自信があったんですね!
その予想通り採用となったわけですが、pythonを学べる一方、あくまで試用期間で、課題をクリアして初めて正式採用となるハードルでもあるわけですよね。
どういった課題にトライされたんですか。
古家 「僕の課題は『あるコンビニチェーンの全店舗の情報を取得する』というものでした。各店舗の名称、住所、電話番号の他にATMは使えるか、24時間営業かなども取得しました。
僕はpythonを扱ったことがない、特段プログラミングを学校で深く学んでいないこともあって、試用期間生の中でもスキルは低い方でした。最終的な課題の納品も期限を10分過ぎて提出した、本当はアウトな人です(笑)。
プログラム自体は期限の一週間前に完成して喜んでいたのですが、取得した情報が正しいのかを検証する検収条件を全然クリアしていないこと、さらにLinux環境下で実行するとエラーが凄まじかったことなど、最後の1週間は絶望的ピンチの状況で必死でした」
── でも、その食らいついて何としてでも合格したい、という姿勢も評価されたそうですね。
古家 「はい。試用期間を修了したあとは、より分析案件で成果を出したいと考えて統計学の勉強を始めました。
統計学は大学1年生のときに授業で学んだだけだったので、統計検定2級取得を目指すことにしました。合格も嬉しかったですが、勉強を通じてデータサイエンスに対して一層興味を持つようになりました。
今は1級の取得をしたいなと思っていますが、なかなか厳しいですね」
── 分析案件の話が出ましたが、実際にどのような業務を担当されたんでしょう?
古家 「大きくアプリ開発とデータ分析で分けると、僕はデータ分析に多くアサインされてきました。最近は、僕が入社したときよりもデータ分析案件自体が増えていますね。
印象に残っているのは、採用してすぐに担当した某航空会社のデータ分析案件と、不正検知サービスのO-PLUXに関する案件です。どちらも昨年度かっこのインターンを卒業された杉浦さんの下でアサインされました。
前者では、多少のSQL経験があるとはいえまだまだ実力不足で、最初はこれで良いのかなと怯えながらSQLを叩いていました。分析結果をパワーポイントにまとめて見てもらうのは緊張していたのを覚えています。
ただ、誰もが知っている会社の分析を行えたことに嬉しさも感じながら業務を行っていました。
先日も羽田空港に行った際に、『ここ、僕が分析した会社だなぁ。ニヤける』なんて思いながら旅行に行きました。
後者のO-PLUXの方は機械学習案件で、苦手なpythonを使用、簡単なパターン認識しか知識のない状態でのアサイン、と不安要素が沢山でした。
この2つの案件では常に先輩インターン生の杉浦さんを見ながら、『仕事は早いし、プログラミングやコンピュータの知識も僕より豊富だし、学術的能力は圧倒的に上だ、しかも後輩インターン生のマネジメントもこなしている。どうしたら彼のようになれるだろうか』と考えながら仕事をしていました。
── そうした案件を経て、杉浦くん卒業後は古家くんがメンターとして後輩の指導にあたっていたんですよね。後輩から頼られる立場に立ってみて、どうでしたか。
古家 「最初は正直焦っていました。自分は前述の通り、プログラミングに秀でているタイプではなかったので、メンターとして後輩の方々のpythonのコードをチェックしなくてはいけなくなった時は不安でいっぱいでした。
しかし、コードレビューを繰り返すうちに逆に僕自身がpythonをさらに理解できるようになっていきました。この書き方って良いんだっけ?と調べて、ダメだったら後輩に指摘しつつ自らも学習していくことで、自分も成長できました。
社員さんが話している統計の話も、プログラミングの話も、システムやPCの環境の技術的な話も、今では理解できるようになってきました。
メンターとしてたくさん質問を受けたりしますが、大体のことは答えられるようになりました。
具体的にはSQLについて、僕が担当したことがないプロジェクトでつまったインターン生からの質問にも『これならこうするとうまくできるんですよ。以前のプロジェクトで僕もとても悩んだことがあって~』と解決策をすぐ答えられた、とか。
この解決策はその後担当したプロジェクトでも登場することがあったので、自分の中では匠の技のように大事にしています(笑)
あと、メンターとして後輩を見ていると、予想を上回るスピードで求めていた結果を返してくれる人がいるんですよね。彼らの上の立場として見たときに評価したくなりますし、自分もそう思われるように頑張りたいなと逆に刺激をもらうこともありました。
こうして経験を積み重ねていくうちに、メンターになった頃よりも少しは頼れる人になれたかなと思います。
ただ、アドバイスや指導をする際にもっと分かりやすく話せないか、というのは常に思っていましたし、現在も課題です」
── じゃあそろそろ仕事以外のことで(笑)。職場の雰囲気とか、社員の印象ってどうでした?
古家 「入社して程なくオフィスがリニューアルされ、いかにもベンチャーらしいカフェスペースができて『めっちゃ雰囲気良くなったじゃん!』って思っていました(笑)
また、かっこでは年2、3回くらい全社で飲み会を行っているのですが、そこで僕は他部署の方とも交流を深めたり、ボードゲームなどをしたりと楽しかったですね。
データサイエンス事業部の社員さんは、それぞれ個性的な方々という印象は入った時から変わっていません。かっこに来て時間も経ち、社員の方々やインターン生とも仲良く話せるようになった今は、業務中も時折笑い話をして楽しく働けています。
すごいなと思う点を例として一つ挙げると、部長の成田さんは僕らの話を聞いたときに、『つまりそれは、〜〜ということだよね』とすぐに分かりやすく要約する力ですね。これは社会人になったら身に付けたいと働いていて思いました。お客様との会議にも参加したことがありますが、成田さんの説明のわかりやすさに感心していました」
── では、かっこのインターンを卒業するにあたり、かっこの後輩たちにメッセージを!
古家 「試用期間の課題に合格したら終わり、ではないと伝えたいですね。合格してから、すごい先輩インターン生や社員の方がいることに気付くと思います。
僕も入った当初は皆さんの仕事の速さに驚き、彼らに近づくためにはどうすれば良いのだろうかと考えながら業務を行っていました。これは今もです。それを怠れば、プロジェクトは成功しないし、自分も成長できません。プログラミングの知識でもなんでも興味を持って吸収していくと良いと思います。
── 最後に、かっこのインターンに興味を持っている学生の皆さんにもひとことお願いします
古家 「データサイエンスに興味があるけれども、かっこに応募した頃の僕のように統計学などの知識がない人は、インターンに応募して大丈夫だろうかと不安かもしれません。実際、僕もまだまだで勉強中ですが、入ってから意欲的に学んでいけば大丈夫です。
もちろん、すでに研究室などでデータサイエンス系の勉強をしているという人は、その知識を活かしてビジネスではどのように扱われているか、理論上とビジネスで実データを扱う時との差を感じに来て欲しいです。
かっこのインターンに興味を持っている時点で他の人よりも一歩リードできているので、ぜひさらにもう一歩踏み出して新しい自分・成長した自分を見つけにかっこへ来ていただきたいと思います。インターンからの正社員採用もあるそうです」
── 古家くん、約1年半の間本当にありがとうございました。卒業後の活躍も期待しています!
かっこにいつでも遊びに来てくださいね!
2018年5月取材 ※文中発言欄の敬称略。内容は取材時のものです。
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