「Shopifyって最近よく聞くけどどんな導入事例があるの?」「メリット・デメリットって何?」
というお悩みの方に向けて今回は
- Shopifyの導入事例7選
- Shopifyのメリット・デメリット
について整理しました。
Shopifyは新しいサービスであるため、導入効果がいまいちわからないと感じるかもしれませんが、事例を知ると具体的にイメージが湧くものです。
Shopifyのメリットとデメリットについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
Shopifyとは?
Shopifyとは、世界中で170万以上のショップに導入実績がある、誰でも簡単にオンラインストアが開設できるプラットフォームです。
ネットショップに必要な機能が全て網羅されており、多言語・多通貨・海外配送にも対応しているため越境ECにも向いています。
これから今注目されているShopifyの導入事例7つを業態別に紹介していきます。
Shopify導入事例1:アパレル
まずはアパレル業態のShopify導入事例として以下2つを紹介します。
- 小柄な女性向けアパレルブランドがShopifyでグローバル展開を目指す:COHINA
- Shopifyの拡張性を活かしてブランドの世界観を表現:土屋鞄製造所
小柄な女性向けアパレルブランドがShopifyでグローバル展開を目指す:COHINA
引用:COHINA
COHINAは2017年に、当時大学生だった2名の創業者が「小柄な自分にも似合う服がほしい」という想いからスタートしたD2Cブランドです。
COHINAの特徴は、SNSを活用して消費者と直接コミュニケーションを取っている点です。
小柄な女性を着用モデルに起用したインスタライブを365日配信し、商品コンセプトを直接消費者に伝えています。
COHINAはグルーバル展開も視野に入れているため、越境ECにも最適なShopifyでネットショップが構築されています。
Shopifyの拡張性を活かしてブランドの世界観を表現:土屋鞄製造所
引用:土屋鞄製造所
土屋鞄製造所は、ランドセルや大人向け鞄などの革製品を企画・製造・販売する老舗ブランドで、2000年代に入ってからEC事業にも参入しました。
土屋鞄製造所の特徴はモノづくりへのこだわりです。経年変化を楽しめ、何年経っても愛着を持てるような長く使える革製品を製造しています。
「スピーディーにお客様の要望に答えたい」という想いから、様々なツールやアプリが活用でき、拡張性に優れたShopifyを導入するようになりました。
Shopifyをカスタマイズできる社内人材の育成にも力を入れており、なるべく自走・内製化できる社内体制づくりにも成功しています。
Shopify導入事例2:美容・健康
次に美容・健康業態のShopify導入事例として以下1つを紹介します。
- ホームフィットネス器具メーカーがShopifyとシッピーノを活用し自動出荷を実現:BODYBOSS
ホームフィットネス器具メーカーがShopifyとシッピーノを活用し自動出荷を実現:BODYBOSS
引用:BODYBOSS
BODYBOSSは「自宅がパーソナルジムになる」というコンセプトで注目を集め、クラウドファンディングでは目標額の6倍以上を達成したアメリカ発のホームフィットネス器具です。
BODYBOSSの特徴はトレーニング環境の提供とトレーニングに対する知識をつけてもらうことをワンパッケージで提供している点です。
認定トレーナー制度を導入し、パーソナルトレーナーの方に資格を発行。
これによりユーザーの「使い方がわからない」という悩みを払拭し売上を拡大しています。
ネットショップはShopifyを使用しており、出荷・受注業務ではEC自動出荷システム「シッピーノ」を活用しています。
シッピーノを導入し自社倉庫からの発注に切替えた事で、段ボールのデザインや同梱品でブランドの世界観を表現できるようになりました。
Shopify導入事例3:食品
次に食品業態のShopify導入事例として以下2つを紹介します。
- 1食で必要な栄養素を取ることができるパンや麺をShopifyで販売:BASE FOOD
- 沖縄のビールメーカーがShopifyでECサイトを大刷新:オリオンビール
1食で必要な栄養素を取ることができるパンや麺をShopifyで販売:BASE FOOD
引用:BASE FOOD
BASE FOODは2016年に創業され、1食で必要な栄養素を取ることができるパンや麺を販売しているD2Cブランドです。
BASE FOODの特徴は、ユニークな製品をサブスクリプションモデルで販売し安定的に収益を得ている点です。からだに必要な栄養素が詰まっているパンやパスタが1カ月分まとめて送られてくる仕組みです。
まずは初回特典として安価で販売し、顧客を囲い込んでいくことで安定して収益を得る仕組みを構築しています。
ネットショップはShopifyを使用しており、効率的にユーザーからのレビューを集められる「Yotpo」などを利用しています。
Yotpoを導入したことで、購入に合わせて自動でユーザーにレビューを促すメールが送られて、戻ってきたレビューがショップ上に反映されるようになっています。これにより、効率よく顧客の声を集める仕組みを構築できました。
沖縄のビールメーカーがShopifyでECサイトを大刷新:オリオンビール
引用:オリオンビール
オリオンビールはアサヒ、キリン、サッポロ、サントリーの4社に続く沖縄発大手ビールメーカーです。
オリオンビールの特徴はSNSを活用し、ブランドの世界観を表現していることです。
特にTwitterに力を入れており、沖縄に行きたいという気持ちが高まってくるようなツイートを日々発信しています。
しかし、今は新型コロナウイルスの影響で沖縄には行けない状況。「せめて自宅で沖縄気分を味わいたい」というユーザー心理をくすぐることで、ECサイトへの流入を獲得しています。
拡張性の多いアプリが豊富に揃っており、将来性も期待できるという考えから、Shopifyを導入するようになりました。
Shopify導入事例4:電化製品
最後に電化製品業態のShopify導入事例として以下2つを紹介します。
- ドックカメラメーカーがブラックフライデーで大成功:Furbo
- 世界初のスマートデジタル窓をShopifyでグローバル展開:Atmoph
ドックカメラメーカーがブラックフライデーで大成功:Furbo
引用:Furbo
Furboはドックカメラというユニークな製品をグローバルに展開しているメーカーです。
Furboの特徴は緻密に計算されたセール戦略です。販売台数の目標を決め、そこからマーケティングに使用する予算を計算し、過去の施策の効果検証に基づきメディアごとに最適な予算を配分しています。
Facebook、Google、Yahoo! Japan、LINE、Criteoなどに広告を出稿するだけでなく、インフルエンサーやPRなどにも取り組み、マルチチャネルでユーザーに訴求しています。
多くの買い物客が国内国外問わずに買い物を行うブラックフライデーを活用し、セール期にはShopifyでの売上が毎日5〜60倍増加しているようです。
世界初のスマートデジタル窓をShopifyでグローバル展開:Atmoph
引用:Atmoph
Atmophは「人々に開放感とか世界との繋がりを感じられるようなものを提供していきたい」という想いから創業された世界初のデジタル窓を製造しているメーカーです。
Atmoph特徴は何といってもユニークで尖った商品です。デジタル窓は部屋に置くだけで、世界中の様々な景色を楽しむことができます。
景色のラインナップはおよそ1000本で、その約半分は「ユーザーのリクエストから現地に行き撮影をしたもの」とのことです。
Atmophは世界中にユーザーが居るため越境ECに最適、かつ、ワンストップで様々な機能を提供できるShopifyでネットショップを構築しています。
Shopify導入のメリット
Shopify導入のメリット以下3つをこれから紹介します。
- コストパフォーマンスが高い
- カスタマイズ性が高い
- 決済方法が豊富に用意されている
コストパフォーマンスが高い
まず1つ目のShopify導入のメリットはコストパフォーマンスが高いことです。
参考に、Shopifyの料金プランは以下の通りです。
- ベーシック:月額29$(月額3,000円前後)
- スタンダード:月額79$(月額8,000円前後)
- プレミアム:月額299$(月額30,000円前後)
初期費用は一切かからず、月額費用のみで利用できます。
決済手数料や有料のアプリ等を利用した場合に追加利用料が発生します。
とはいえ最低月3,000円程度でECサイトを立ち上げて運営できるので、Shopifyは高いコストパフォーマンスだといえます。
カスタマイズ性が高い
2つ目のShopify導入メリットはカスタマイズ性が高いことです。
Shopifyでは様々なアプリが利用でき、外部サービスとも柔軟に連携できます。
さらに、それらの機能が拡張し続けているため今後も機能がアップデートされていくため、利用していく中で不満に感じる部分は少ないでしょう。
また、サイトデザインがテンプレートとして豊富に準備されているため、非エンジニア・デザイナーでも比較的簡単にカスタマイズできます。
決済方法が豊富に用意されている
3つ目のShopify導入メリットは決済方法が豊富に用意されていることです。
日本で利用できるShopifyの決済方法は以下の通りです。
- Shopify ペイメント
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
- 携帯キャリア決済
- Paidy
- GMOイプシロン
- SBペイメントサービス
- 2Checkout
- CyberSource
- BitPay
このように、豊富な決済方法に対応しているため「商品を買いたいけど決済できなかった」といった事態がなくなり、販売機会を逃さず売上アップにつなげることができます。
Shopify導入のデメリット
しかしながら、Shopifyにはデメリットもあります。
それは、
- 英語にしか対応していない機能がある
- HTMLやCSSの知識が必要なことがある
ということです。
具体的に説明していきます。
英語にしか対応していない機能がある
Shopifyは英語にしか対応していない機能があります。
Shopifyは英語圏発のECプラットフォームのため、機能追加で利用できるサードパーティのアプリを導入する場合は英語が必要となる場合があります。
英語が得意な方は問題ないと思いますが、苦手な方にとっては使いにくさを感じることがあるかもしれません。
HTMLやCSSの知識が必要なことがある
また、ShopifyではHTMLやCSSの知識が必要な場合があります。
ECサイトの構築や運営は基本的にボタン操作ひとつで可能ですが、アプリや拡張機能を実装する場合にHTML/CSSの知識が必要になることがあります。
社内にHTML/CSSの知識がある人が居れば問題ないですが、そうでない場合は外部への相談や自力での解決を必要とします。
Shopifyは低コスト・高性能でグローバル展開もできるECプラットフォーム!
以上、Shopifyの導入事例の紹介とメリット・デメリットの解説をさせていただきました。
Shopifyは低コスト・高性能でグローバル展開もできるECプラットフォームです。
しかし、一部の機能は英語しか対応しておらず、HTML/CSSの知識が必要となる場合もあるため自社だけで構築・運用を行うのはハードルが高い場合もあります。
そんな時は外部のエキスパートを頼るなどということも1つの手です。
以下の記事では、外部へのおおよその依頼費用や選び方についてまとめているので参考にしてください。