「『Shopify』って最近よく聞くけどメリット・デメリットって何?」
「どんな会社が導入しているの?」
と気になっている方へ向けて、今回は「Shopify」のメリット・デメリットと実際の導入事例についてお伝えします。
一般的なメリット・デメリットだけでなく、個別の具体事例を知ることで「Shopify」でどんなことができるようになるのか具体的なイメージが湧くはずです。
「『Shopify』を導入してみたいけど本当にいいサービスなの…?」と思っている方も、ぜひご一読ください。
Contents
「Shopify」とは?
「Shopify」とは自社の商品コンセプトやブランドイメージを打ち出したオンラインストアが、誰でも簡単に開設できるプラットフォームです。
大きく分けると以下の4ステップでネットショップを構築できます。
- 「Shopify」のアカウント登録
- オンラインストアへ商品登録
- オンラインストアのテーマを選択
- 送料・決済方法の設定
ネットショップに必要な機能が全て網羅されており、多言語・多通貨・海外配送にも対応しているため日本国内から海外へ向けて商品を販売する越境ECにも向いています。
誰でも簡単にブランドの世界観を表現したネットショップ構築でき、海外の消費者とも直接繋がれるからこそ、「Shopify」はD2C事業と非常に相性が良いといえます。
D2Cって?
D2C(D to C)とは「Direct to Consumer」の略で、メーカーなどの製造企業が自社で企画、生産した商品を中間業者や小売店をはさむことなく、消費者へ直接販売する取引形態のことを指します。
D2C事業では商品のコンセプトやブランドの世界観を伝えて、ユーザーにファンになってもらうことが非常に重要です。
Amazonなどのプラットフォームを使えば、どんなショップも一律同じ画面になりますが、「Shopify」を使えば、ブランドの世界観を表現したネットショップを構築できます。
D2Cについてより詳しく知りたい方は以下のページを参考にしてください。
「Shopify」導入のメリット
「Shopify」導入のメリットは以下の3つです。
- コストパフォーマンスが高い
- 画面や機能のカスタマイズ性が高い
- 決済方法が豊富に用意されている
順番に紹介しますね。
コストパフォーマンスが高い
まず「Shopify」導入の1つ目のメリットはコストパフォーマンスが高いことです。
Shopifyの料金プランは以下です。
- ベーシック:月額29$(月額3,000円前後)
- スタンダード:月額79$(月額8,000円前後)
- プレミアム:月額299$(月額30,000円前後)
初期費用は一切かからず、月額費用のみで利用できます。
決済手数料や有料のアプリ等を利用した場合に追加利用料が発生しますが、月3,000円程度でECサイトを立ち上げられます。
自社で1からECサイトを構築すると、サーバーを準備する費用や、WEBサイトの構築費用がかかるので、「Shopify」は高いコストパフォーマンスだといえます。
ECサイトの構築費用を抑えて、仕入れや広告宣伝費に投資しましょう。
画面や機能のカスタマイズ性が高い
またカスタマイズ性が高いこともメリットの1つです。
「Shopify」ではテンプレートとしてサイトデザインが豊富に準備されているため、非エンジニア・デザイナーでも比較的簡単にブランドイメージに合ったECサイトをカスタマイズできます。
また、「Shopify」のストア内に様々なアプリがリリースされているため、出荷・受注業務の自動化やユーザーのレビューを効率よく収集するなどの拡張が容易です。
「Shopify」はプラットフォームとして機能が拡張し続けているため、将来性も期待できるのが魅力だといえます。
決済方法が豊富に用意されている
決済方法が豊富に用意されていることも重要なメリットです。
日本で利用できる「Shopify」の決済方法は以下の通り豊富に準備されています。
- 携帯キャリア決済
- Paidy
- GMOイプシロン
- SBペイメントサービス
- 2Checkout
- CyberSource
- BitPay
- 「Shopify」 ペイメント
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- PayPal
- Amazon Pay
- KOMOJU
豊富な決済方法に対応しているため「商品を買いたいけど決済できない・・・」といったユーザーの課題を解決でき、販売機会を逃さず売上を上げることができます。
また海外ユーザーが使うことの多い「2Checkout」や、仮想通貨などの決済手段もあるため、海外への販路拡大も視野に入れて事業を展開することが可能です。
「Shopify」導入のデメリット
「Shopify」は良いとこ尽くしの完璧なツールに思えますが、デメリットもあります。
「Shopify」導入のデメリット以下2つです。
- 英語にしか対応していない機能がある
- HTMLやCSSの知識が必要なことがある
上記2つのデメリットについてこれから紹介いたします。
英語にしか対応していない機能がある
「Shopify」導入における1つ目のデメリットは英語にしか対応していない機能があることです。
例えば機能追加のためにサードパーティのアプリを導入する場合は、英語が必要となることもあります。
英語に苦手意識がある方にとっては時々使いにくさを感じることがあるかもしれません。
HTMLやCSSの知識が必要なことがある
HTMLやCSSの知識が必要な場合もあることもデメリットの1つです。
「Shopify」では出荷・受注業務の自動化やユーザーのレビューを効率よく収集するなどの拡張を行う際に、HTML/CSSの知識が必要になることもあります。
プログラミングにアレルギーがある方は、嫌になってしまうことがあるかもしれません。
D2C事業における「Shopify」活用事例3選
圧倒的な導入実績を誇る「Shopify」ですが、具体的な事例として以下3つを紹介します。
- 小柄な女性向けアパレルブランドが「Shopify」でグローバル展開を目指す:COHINA
- 1食で必要な栄養素を取ることができる食事を「Shopify」で販売:BASE FOOD
- 世界初のスマートデジタル窓を「Shopify」を活用しグローバル展開:Atmoph
具体的な成功法については『D2C事業で売上を伸ばすには?3つのポイントと成功事例を紹介』で紹介しています。
1.小柄な女性向けアパレルブランドが「Shopify」でグローバル展開を目指す:COHINA
引用:COHINA
COHINAは2017年に、当時大学生だった創業者が「小柄な自分にも似合う服がほしい」という想いからスタートしたD2Cブランドです。
COHINAの特徴は、SNSを活用して消費者と直接コミュニケーションを取っている点です。
小柄な女性を着用モデルに起用したインスタライブを365日配信し、商品コンセプトや着用イメージを直接消費者に伝えています。
COHINAはグルーバル展開も視野に入れているD2C事業のため、越境ECとしても強みを持っている「Shopify」でECサイトを構築しています。
2.1食で必要な栄養素を取ることができる食事を「Shopify」で販売:BASE FOOD
引用:BASE FOOD
BASE FOODは2016年に創業され、1食で必要な栄養素を取ることができるパンや麺を販売しているD2Cブランドです。
BASE FOODの特徴は、ユニークな製品をサブスク形式で販売し安定的に収益を得ている点です。
からだに必要な栄養素が詰まっているパンやパスタが1カ月分まとめて送られてくるビジネスモデルで、初回特典として安価で契約を促し、徐々に顧客を囲い込んでいく戦略で売り上げを拡大してきました。
BASE FOODもネットショップには「Shopify」を使用しており、効率的にユーザーからのレビューを集められる「Yotpo」などを利用しています。
Yotpoを導入すれば、商品購入に合わせて自動でユーザーにレビューを促すメールが送られます。そして、回収したレビューはショップ上に即時反映されます。
これにより、効率よく顧客の声を集めて商品改良に活かしたり、口コミを気にするユーザーを取りこぼさない仕組みの構築に成功しました。
3.世界初のスマートデジタル窓を「Shopify」を活用しグローバル展開:Atmoph
引用:Atmoph
Atmophは「人々に世界との繋がりを感じられるようなものを提供していきたい」という想いから創業された世界初のデジタル窓を製造しているメーカーです。
Atmoph特徴は何といってもユニークな商品です。世界初のデジタル窓は部屋に置いておくだけで、世界中の様々な景色を楽しむことができます。
デジタル窓に投影される景色のラインナップはおよそ1000本で、その約半分はユーザーのリクエストをもとに現地に行き撮影をしたものだそうで、ユーザーの声をきちんと商品にフィードバックしている企業だといえます。
Atmophは世界中にターゲット顧客が居るため越境ECに最適、かつ、ワンストップで様々な機能を提供できる「Shopify」でネットショップを構築しています。
D2C事業には低コスト・高性能な「Shopify」がおすすめ!
今回はD2C事業における「Shopify」の導入のメリット・デメリットと事例について紹介させていただきました。
「Shopify」は低コスト・高性能でグローバル展開もできるECプラットフォームです。
しかし、一部の機能は英語しか対応しておらず、HTML/CSSの知識が必要となる場合もあるため自社だけで構築・運用を行うのは、ハードルが高い場合もあります。そのため、「Shopify」導入で困った場合は、外部のエキスパートを頼るのも1つの手です。
また、ネット通販・D2C事業が上手く軌道に乗り、注文の増加・売上の拡大・ブランド認知度が向上してくると、不正注文も増えてきます。
不正注文とは、クレジットカードを不正利用した商品の購入や悪質な転売目的での商品購入などのことを指します。
これらが起こると自社の利益が減ったり、商品は発送しているのに売り上げになっていない..なんてことになってしまいます。
すでに月100件以上の注文があったり、不正注文の管理の仕方を知らない事業者などは以下の記事を参考に不正注文対策をしましょう。